こんにちは、ひやしうめです。
予告の通り、変態型エルフーン考察その2となります。
前回同様、私がポケモンに触れられなかった時期に考察していた変態型エルフーンについての紹介をしていきたいと思います。
今回紹介するのは嘘泣き草Zエルフーンです!!
この型は考えたことのあるエルフニストも結構いるかもしれませんね。
今回の型は、前回と違ってそこそこ使っているのですが、なかなか強いのでオススメです。
エルフーン@草Z
性格:控えめ
特性:悪戯心
努力値:H28 B4 C252 D92 S132
実数値:139-*-106-141-107-153
技:ムンフォ ソラビ 嘘泣き @1
@1は挑発、アンコ、追い風、置き土産、蜻蛉、身代わりなどから選択(私は挑発で使っています)
調整:
・C特化
・B<D
・S 準速100族抜き
・残りH
火力が足りないのでCは特化、ポリ2が仮想敵なのでDL対策を施し、Sは高めにして汎用性を持たせたかったので準速100族抜きまであげて、残りをHに振った。
考察経緯
受けサイクル憎い💢💢💢
→対策枠をエルフーンに任せられたらパーティ組むの楽なんだよなぁ......
→前に使った成長エルフーンは崩し性能なかなかだったけど日照り必要でパーティに組み込みにくい
→ここでダブルのエルフーンではメジャーな技である嘘泣きに目を付ける
→ステロ+嘘泣きソラビZでH振りポリ2が確定なことが判明し、本格的に考察を始める
と、こんな感じで嘘泣きエルフーンを考察しました。
嘘泣きってどんな技?
嘘泣きとかいう技は、シングルレート環境ではまず見ることのないマイナー技なので知らないという方も多いと思います。なので、ここで嘘泣きの効果について簡単に説明しておきたいと思います。
(ポケモン徹底攻略様
https://yakkun.com/sm/zukan/search/?move=313
より)
相手の特防を2段階ダウンさせることができる技。エルフーンの数少ない火力補強技でもある。(他には成長、くすぐる(物理エルフーン!?)くらいしかない)
また、泣き声が嘘だからなのか、音技のように見えて実は音技ではない。(私は調べるまで音技だと思ってました)
なので、身代わりは貫通できないが、防音に無効化されない。
ZにするとC1段階上昇させることができるが、それをするくらいなら今回のように嘘泣き+Z技や、成長をした方がマシなのでオススメはしない。
シングルではまず見ることはない技だが、ダブルのエルフーンでは比較的メジャー(私はダブルをほとんどやったことがないのでにわか知識ですが...)な技である。特に、ダブルのエルフゲンガーではよく採用されているようで、主にゲンガーの火力補強のために使われている。
嘘泣きのメリット
- 2ターンで高火力が出せる
言わずもがなD2段階ダウンなので、Zと合わせることで高火力が叩き出せる。
嘘泣き+ソラビZは、ステロ込みならH振りポリ2が確定、ステロなしでもH振りドヒドイデが確定とかいう意味のわからない火力が出るので、高い崩し性能を得ることができる。
ちなみに、嘘泣き+ソラビZは指数80370を叩きだすので、控えめリザYの晴れブラストバーンより火力が高かったりする。
(控えめエルフーンの嘘泣き+ソラビZ:指数80370,控えめリザYの晴れブラストバーン:指数78300)
ただし、嘘泣きは積み技ではなく相手にかける技なので、
・成長のような抜き性能には期待できない
・警戒されて交代される可能性がある
といった弱点もあるので注意が必要。
- 後続の特殊アタッカーのサポートができる
崩しとしては積み技でないことが弱点であったが、逆にサポートという面で見ればメリットとなりうる。(というかサポートが本来の使い方だったような気がしなくもない)
特にエルフーンは悪戯心により嘘泣きを先制で打てるので、相手を一匹持っていった後にもう一仕事することができる。
よってまとめると、崩しに使えるほどの火力とサポート性能を両立することができるのが嘘泣きのメリットである。
エルフーンでやる必要性とは?
何と言っても嘘泣きと悪戯心の両立である。これにより前述の崩し性能とサポート性能の両立をすることができる。
悪戯心+嘘泣きはレパルダスやイルミーゼにも可能だが、エルフーンは
・草フェアリーという特有のタイプによる対ガッサや対ドラゴン(特にジャラランガ)への強さ
・ソラビZによる打点の高さ(レパル、イルミーゼにはタイプ一致威力190は出せない)
により差別化は容易である。
以上を踏まえて型の解説をしていきます。
特性
後続の特殊アタッカーのサポートもしたいので、先制で嘘泣きを打てる悪戯心で採用。
身代わりグライオンが重い等理由があればすり抜けも悪くはないと思うが、基本的には悪戯心の方がサポートもできて使いやすい。
持ち物
嘘泣き+ソラビZで耐久ポケを崩すのが目的なため、草Zで確定。
技
- 嘘泣き
嘘泣き型なので確定。メリットは前述の通り。
嘘泣き+Zで耐久ポケを崩すことを考えた時に、最大打点のソーラービーム以外では火力が足りていなかったため確定。地味に素のソラビZでもABミミッキュのミミッキュZくらいの火力は出る。(テンプレABミミッキュのA143、エルフーンのC141、威力はどちらも190)
純粋な草打点としても強力。特に対水地面電気には耐性的にも強いので、ソラビZで大きな負荷をかけていくことも可能。(しかもエルフーンは草技を持たないことが多いので結構つっぱられます。舐められすぎィ)
あとリザYと組めば素のソラビも一応打てます。
エルフーンの言わずと知れたメインウェポン。対ガッサや対ドラゴンへの役割遂行、その他諸々への汎用打点として確定。
ちなみに控えめC特化のエルフーンのムンフォは、無振りエルフーンのムンフォの1.4倍強の火力が出ます。C種族値77といえど侮るなかれ。(なお、特化してもガブを一撃で落とせない模様。悲しい)
- 選択枠
挑発、アンコ、追い風、置き土産、蜻蛉、身代わりあたりから選択。私は挑発で使っています。
・挑発 起点作り、トリル、バトンetc.といった様々な展開を阻止したり、耐久ポケを機能停止させたり、起点回避したりと汎用性が高い。
・アンコール 積みストッパーや起点作成ができるが、有名なので択になりがち。強いことに変わりはないので、裏に積みエースを置くなら最有力候補。
・追い風 後続を徹底サポートすることができるが、嘘泣きと追い風の両方を後続につなぐのは難しそうな印象。裏に中速高火力を置くなら有力。
・置き土産 追い風と同じく後続のサポートをメインとするなら候補。後続は積みエースがオススメ。
・蜻蛉返り ミミッキュの皮を剥いだり、相手の交代読みで打ったり。サイクルパなら採用も一考。
・身代わり 耐久ポケの変化技を防ぐ。行動回数を稼ぎやすいので、刺さるときは刺さるが、やや腐りやすいか。グライオンにめっちゃ強くなるので、すり抜けなら採用価値がある。
ダメージ計算
ポケモンの横についている数字は実数値です。
与ダメ(実数値はH- B or D)
カバルドン(215-136) 確定1(103.2~122.7%)
コケコ(145-95) 確定1(110.3~130%)
レヒレ(177-150) 確定1(115.2~135.5%)
ギャラ(171-120) 確定2(74.2~87.7%) ステロ込みで93.7%の乱数1
メガギャラ(202-150) 確定1(100.9~118.8%)
ランド(196-100) 確定2(77.0%~90.8%)
ミミッキュ(131-125) 56.2%の乱数1(92.3~109.9%) ステロ込み確定1
- 嘘泣き+ソーラービームZ
ポリ2(191-116) 43.7%の乱数1(91.0~107.3%) ステロ込み確定
ドヒドイデ(157-163) 確定1(118.4~140.1%)
グライオン(182-139) 確定1(120.3~141.7%)
ブルル(177-161) GF込み確定2(79.6~94.3%)
ガブ(183-105) 確定2(79.7~95.0%)
メガマンダ(197-130) 確定2(58.8~71.0%) ステロ込み確定2
ボルト(155-100) 95.3%の乱数2(49.0~58.8%)
被ダメ(実数値はA or C)
ポリ2(C126)の冷B 確定2(57.5~69.0%)
ポリ2(C172)のトラアタ 確定2(52.5~62.5%)
ドヒド(C73)の熱湯 乱数8(11.5~13.6%) 身代わりが81.2%の乱数2
グライ(A115)の地震 8.7%の乱数4(21.5~25.8%) 身代わりが43.7%の乱数1
コケコ(C147)のめざ氷 47.6%の乱数2(46.0~54.6%)
ボルト(C216)のめざ氷 確定2(66.1~79.1%)
レヒレ(C161)のムンフォ 確定2(58.2~69.0%)
ランド(A216)の地震 確定3(41.0~48.9%)
メガラグ(A222)のれんち 12.5%の乱数1(86.3~102.1%)
メガギャラ(A207)の氷の牙 確定2(69.0~82.0%)
運用方法の例
1. 耐久ポケを崩して裏のエースを通す。
基本の使い方。エースが倒せないポケモンを嘘泣き+ソラビZで吹っ飛ばす。倒される寸前に嘘泣きをすることでエースの通りを良くする。
2. 水地面電気竜格闘ポケモンを対面から倒す。
タイプ的に有利なこれらのポケモンを想定外の火力で屠る。コケコ程度なら素のソラビZで確定。これらのポケモンを倒すことで後ろのポケモンが動きやすくなるなら積極的に選出していきたい。
3. 展開阻止
挑発を採用することで活きてくる役割。また、先発に出てきやすいステロ撒きポケモンはエルフーンが苦手なことも多く、草Zや挑発で仕事をさせない。
相性のいいポケモン
Zをエルフーンで使ってしまっているので、基本的にはメガポケモンと組み合わせたい。
対面性能は高いが、崩し性能には少し不安がある特殊アタッカー。よって、崩し性能を持つこのエルフーンとは相性がいい。たとえエルフーンが崩しに失敗しても嘘泣きサポートさえ受ければ、どんなポケモンでも受けが効かないような超火力が出せる。
さらに、リザの苦手なステロ撒き、地面竜岩電気タイプなどは軒並みエルフーンの餌である。逆に、エルフーンの呼びやすい草や鋼はリザの餌であり非常に補完が取れている並びである。
選択枠をアンコや置き土産にしてニトチャの起点を作ったり、追い風からリザを暴れさせたりと、組み合わせの自由度も高い。
ついでに日照りでエルフーンがソラビ打てる。(打つ機会はあまりない)
- CSメガゲンガー
ステロ込みでの抜き性能は高いが、積み技がない故に数値受けに弱い特殊アタッカー。
よって、エルフーンで崩した後にゲンガーで抜いていくことができる。
リザのような補完はないが、エルフーンの嘘泣きを受けた相手を影踏みで逃がすことなく殴ることができる。もともとエルフーンも崩しにステロが欲しいポケモンなので、自然にパーティを組みやすい。
補完がないといったが、一応ゲンガーの苦手な地面タイプにエルフーンが強かったり、エルフーンの呼ぶ草にゲンガーが強いといった最低限の補完はある。(あくタイプに強かった頃のエルフーンと浮遊だった頃のゲンガー返してください)
基本的にはリザと似たような補完を持っているポケモン。しかし、こちらには強力な積み技である蝶の舞があるため、アンコ置き土産あたりの起点作り技と相性が抜群。耐久ポケには割と強めなので、エルフーンで苦手なポケモンを排除した後サポートを受けて全抜きという動きをしていきたい。
ご存知7世代最強ポケモンの一角。変幻自在によるタイプ受けにしにくさと、激流による数値受けのしにくさにより、対策必須ポケモンである。よって対策ポケモンがいればほぼ確実に投げられる。
数値受けをしてくるポリ2、タイプ受けをしてくるドヒドやレヒレ、上から殴ろうとするコケコなど、苦手なポケモンがエルフーンのカモである。また、エルフーンの苦手な炎や鋼にはゲッコウガが強く出ることができる。ゲンガーとも相性が良く、パーティに組み込みやすい。
ステロの代わりになる撒菱も使えるので、このエルフーンと相性が良い。
さらに、嘘泣きサポートも受けることができ、高火力を叩き出せる。ただし、Zは使えないので注意。
使用感
で使用。
エルフーンの選出率はパーティの中で一番低いものの、あえて水タイプの通りを良くしたこともあり、選出はしやすかった。
目論見通り有利なタイプのポケモンに対してはかなり強く出ることができた。
しかし、サイクルに近いパーティだったこともあり嘘泣きの崩しやサポートが光る場面は多くなかった。特に相手に鋼タイプがいると崩せずに不利なサイクルになりやすいのが欠点だった。だが、有利タイプへの対面での強さや挑発の展開阻止は強く、嘘泣きができたときはかなり相手のパーティを荒らしていけたので、型としての可能性は感じた。
反省点としては、
1. もっと仮想敵の耐久ポケを呼ぶポケモンを組み込んだ方が良さそう。
2.鋼入りサイクルへの崩しの手段を増やす必要がある。
3.このエルフーンは繰り出し性能が低めなため、サイクルにはあまり向いてない。
ということを感じた。
ゲッコウガ入りの対面的な感じに組んだらいいかもしれない。
あとがき
ここまでお読み頂きありがとうございました。嘘泣き草Zエルフーン、いかがだったでしょうか。
今回は前回の記事とは違い、それなりに使ってから執筆したので強みが少しでも伝わっていると嬉しいです。
もし興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら、ぜひ使ってみてください。良さそうな組み合わせとかまだ全然思いついてないのでじゃんじゃん改良してくださると嬉しいです。
そして、前回同様使ってみたらぜひ感想等をコメントやツイッター(@elfugenger_poke)にお願いします! 何か改善案がある、こんなパーティで使用してみた、ここがダメだった等々何でもいいのでお願いします!
それでは、今回はこの辺で失礼します。