お久しぶりです、ひやしうめです。生きてます()
かなり間が空いてしまいましたが、久しぶりに変態型エルフーン考察をしていきたいと思います。(ネタはずっとあったんだよ、ネタは)
今回紹介するのははたきエルフーンです。メガゲンガーと組み合わせることを前提とした型です。名前のインパクトがなくてあまり強そうに聞こえないかもしれませんが、なかなか面白かったのでぜひ見ていってください。
それでは紹介に入ります。
復讐することをやめ、ピコハンによるツッコミに目覚めたエルフーン。前回の復讐が殺伐としすぎていたので、今回は可愛らしくしました!
エルフーン@混乱実
性格:臆病
特性:悪戯心
努力値:H236 B60 C4 D148 S60
実数値:165-78-113-98-114-158 (6V想定)
技:ムンフォ 蜻蛉 叩き落とす 嘘泣き
調整:H 4n+1 (きのみ効率をなるべく意識)
HD ゲッコウガの変幻れいび耐え、控えめテテフのキネシス耐え
コケコのめざ氷2発で約95%できのみ発動=3耐え
B<D (DL対策)
S 最速ランド抜き
有利な相手に数回、苦手な相手にもなるべく一発突っ張れるような耐久調整を施した。
Sは後述するが、準速ミミッキュ抜きかつ陽気ミミッキュ抜かれでもっとも良さそうなラインである最速ランド抜きを確保した。
考察経緯
前回の復讐エルフ(変態型エルフーン考察その4 復讐エルフ(没案) - 冷やした梅はただの梅)は失敗だったが、叩きでスカーフ落とす動きは何かに活かせそう!
→私が普段使っているメガゲンガーはスカーフに弱いから、ゲンガーのサポート役としてエルフーンが使えそう
→メガゲンガーの苦手なポケモンをリストアップしたところ、が特に嫌だと感じた。(よく対策に使われるあたりは気合玉があれば怖くないので実はそんなにきつくないです。よっぽどスカーフテテフや影撃ち勢の方が鬱陶しい)
→のスカーフを落とすはたき、の皮を割りながらミミッキュ受けに引いて有利盤面を作ることのできる蜻蛉、をシャドボで縛れるようになる嘘泣きの採用をここで確定
→と対面してしまっても、蜻蛉でタスキを削りながらゲンガーに引けるようにHD振り、持ち物は蜻蛉した際に体力を残せる混乱実とした。
→完成!!
といった具合にメガゲンガーをいろんな技を駆使してフルサポートするためのエルフーンです。
特性
今回は悪戯心でほぼ確定。嘘泣きを死に際にほぼ確実に当てることができるのが偉すぎる。
調整
まず苦手な相手にも一回突っ張ることのできる調整として、ゲッコウガの変幻れいびを耐えるところまでHDに振った。今回の型はCに振るメリットが薄いため、総合耐久意識でHに多く割いている。また、混乱実を持たせる都合上、HPは4n+1とした。(ここまででH236 D148のラインが確定。4nとなるH228だとゲッコウガのれいびの乱数が大幅にズレてしまう)
次にSだが、Sの条件として
①準速以下のミミッキュは剣舞が多いので上をとって蜻蛉しながら裏のミミッキュ受けに回したい
②最速ミミッキュは呪いが多いので、呪いを受けながら後攻蜻蛉したい
というのがあったため、S実数値149~161のラインにしようと考えた。これは性格を臆病にすれば無振りで満たされるため、とりあえず臆病にすることは確定。そして、149~161のSラインを眺めた結果、最速ランドは抜いておくに越したことないと思ったため、Sラインを158にすることにした。
最後に残りをBに振ったらちょうどB<DでDL対策になったので、この調整にすることにした。ちなみに、Bラインの決め方がテキトーだったが陽気ミミッキュのミミZくらいならきちんと耐えてくれる。
持ち物
相手の攻撃を一発耐える場面が多いと考えたので、最も生きやすそうな混乱実でほぼ確定。他の持ち物もなしではないと思うが、有利な相手への行動回数を増やすという面でも、混乱実が動きやすくて一番良いと思う。
(ちなみにエルフーンに混乱実を持たせる場合、フィラとマゴは避けるべき。混乱するフィラは言わずもがなだが、マゴものんきクッション型の可能性を切られるため、基本的にオススメしない。)
技
おなじみタイプ一致汎用打点。ガッサや悪闘龍への遂行技。ぶっちゃけ他の技を入れたいなら、今回の選択枠はここになる。
だが、単純にムンフォのないエルフーンを使うのが苦手なのと、ゲンガーの苦手な悪タイプへの打点だったり、嘘泣きと合わせて崩し手段として使えるため、基本的には切らない方がいい(はず)。
- はたき落とす
スカーフテテフへの遂行打点となる、今回の1番の目玉技。通称ピコハン。この型の存在意義。
スカーフや輝石、チョッキといったゲンガーを通す上で障壁となるアイテムを落とすことができるのは大きい。
ただ、使用感のところで後述するが、実は1番の所説枠だったりする()
- とんぼ返り
ミミッキュやゲッコウガに打ちながら有利な盤面を作るための技。
襷や皮を剥ぎながらバックできるのが優秀。単純に苦手な相手からも逃げることができるため、サイクルに組み込みやすく汎用性は高い。そもそも蜻蛉ルとメガゲンは相性がいいので弱いはずがない。
- 嘘泣き
ギルガルドをゲンガーでしばけるようにするための技。D2ダウンという、マイナーだが強力な効果を持つ技。技の詳細は変態型エルフーン考察その2 嘘泣き草Zエルフーン - 冷やした梅はただの梅を参照。
嘘泣き+蜻蛉は理想ムーブではあるが、相手に引かれてしまうためまず決まらないと考えた方がいい。どちらかというと流し技。また、死に際嘘泣きからの影踏みはとても強力。他にも、単純にエルフーン自身の火力補強に使えたりと、想像以上に使いどころの多い技。(ただ、使い所があまりに難しいので、早く上手く使えるようになりたい)
ダメージ計算
今回はCに振っていないので、耐久の大まかのラインだけ示しておきます。
ポケモンの横についている数字は実数値(A or C)です。
・ミミッキュ(A142)のミミZ 135~160(81.8~96.9%) 確定2
・ガッサ(A200)の岩石 61~72(36.9~43.6%) 確定3(96.8%で2発目できのみ発動 = 高乱数3耐え)
・メガガルーラ(A194)の炎のパンチ 122~145(73.9~87.8%) 確定2(A=194*1.25≒242くらいの三色パンチなら耐える)
・ゲッコウガ(C155)の変幻れいび 138~164(83.6~99.3%) 確定2
・テテフ(C200)のPFキネシス 135~159(81.8~96.3%) 確定2
・コケコ(C147)のめざ氷 60~72(36.3~43.6%) 確定3(95.3%で2発目できのみ発動 = 高乱数3耐え)
・C+1コケコ(同上)のめざ氷 88~104(53.3~63.0%) 確定2
・レボルト(C216)のめざ氷 88~104(53.3~63.0%) 確定2(瞑想コケコと同じとは知らなかった)
・レヒレ(C161)のムンフォ 76~91(46.0~55.1%) 乱数2(66.0%)
運用方法
基本選出は++ミミッキュ受け
とミミ受けでサイクルを回しながら、の障害になる相手をエルフーンで弱体化させ、最終的にメガゲンガーでスイープしていくのが基本的な動き。
エルフーンはクッション役とするにはあまりに柔らかいので(もふもふ!!可愛い!!)、基本的には先発で出したい。
ゲンガーの苦手とする以下のポケモン達を例にエルフーンの立ち回りを紹介する。
- テテフ
全国のエルフーン使いが苦手としてる(であろう)ポケモン。ゲンガーで相手する上でも、スカーフがめちゃくちゃ厄介。*1
今回のエルフーンは、控えめサイキネまでなら耐えることが可能なので、叩きでスカーフを落としに行く。対面したら十中八九突っ張ってくる(当たり前)ので、スカーフを落とせるはず。スカーフを落とした後は、そのまま捨てるか、裏の受けに引くか状況を見て判断。
皮を盾にゲンガーを影撃ちで縛ってくる厄介者。ゲンガー出したくない三銃士*2で一番数が多い。
剣舞型は意地、呪い型は陽気と割り切って行動する。
・剣舞型はエルフーン対面アンコ無警戒で剣舞+Zを狙ってくる*3ため、上から蜻蛉して裏のミミッキュ受けに交代。
・呪い型は、上から呪いを入れられるorミミZを耐える→後攻蜻蛉でゲンガーで縛れる。
余談ですが、ゲンガーミミッキュ対面は基本剣舞してくるので、一回突っ張って、皮剥ぎ→交代が安定。特にゲンガーが鬼火持ちなら二剣舞してくるので、鬼火→皮を剥ぐ→交代が割と通る。ヤンキーと言われるかもだが、ゲンガー対面で剣舞とかしてるミミッキュの方が悪い(荒れそう)
別にゲンガーで不利は取らないが、襷等を考えるとめんどくさいポケモン。
エルフーンとの対面を作られてしまった際、珠とダスト持ち以外は基本的に最高打点のれいびを耐えるので、一回居座ることが可能。
蜻蛉を選択することで、襷を潰しつつゲンガーで上から縛ることが可能。ヘド爆では微妙に足りなかったところも蜻蛉の削りで補える。
ダストで殺された場合は、スカーフ以外は厳しいのでスカーフであると断定して動くしかない(それ以外は事故)。一応スカーフの場合はゲンガーへの打点が薄いことが多いのでなんとかならなくもない。球の場合はエルフーンがヤムチャしてしまうが、その後ゲンガーで上から縛れる。
ゲンガーのシャドボを耐えて、返しの攻撃と影撃ちで縛ってくるポケモン。*4
このポケモンにはエルフーン側からの打点が乏しいので、嘘泣きでエルフーンを切ってゲンガーで倒す。正直机上論であり、引かれると厳しいので、パーティ単位でガルドに厚くしておくのがベストではある。
相性のいいポケモン
今回組ませることを前提としているポケモン。スカーフチョッキ輝石のような苦手なアイテムを落とす、蜻蛉による対面操作+影踏み、嘘泣き+影踏みによる火力補助と、言うまでもなく相性がいい。苦手な地面タイプにもエルフーンが強い点もいい。ただ、炎が一貫しがちなところに注意。
オススメの型はCSフルアタ。メガゲンガーの縛り性能の高さを存分に活かせる。
先発に出してメガさせておきたさはあるが、意外とCSは対面勝ちしづらいので、後ろに置いておく方が展開がいい。味方で相手を削ってからスイープする動きを意識すると良いかも。
ミミッキュ受け枠に最も推したいポケモン。テテフミミッキュガルドに強いと言う非常に恵まれたタイプを持つエルゲンの守護神*5。炎にも耐性があるので、リザへのクッションにも無理やり使える。苦手な水や地面にはエルフーンが強く出ることができる。
過労死しがちな点に注意。エルフーンをうまく使って過労死を防ぐことが重要。
型はHBD混乱実のようなクッション型がオススメ。こいつも叩きと蜻蛉ができ、威嚇でもあるので、ゲンガーをフルに活かしやすい。
- その他高速特殊アタッカー
メガゲンガーを活かせる構成にしたので、必然的に高速特殊アタッカーのサポートもできるのでオススメ。特に嘘泣きをうまく利用できる特殊先制技持ち(など)は相性がいい。
使用感
で使用。
今回のエルフーンの型の都合上、苦手なを見てもエルフーンと合わせて強気にメガゲンガーを出せるところが良かった。また、ガオガエンとの相性補完の良さもあり、エルフーンを気軽にサイクル選出できるのも良かった。
ただ、実際の試合ではエルフーンのはたき落とすがあまり生きず、蜻蛉するだけのクッションになることもしばしばあった。(逆にガオガエンは獅子奮迅の大活躍をしていた)
嘘泣きも打ったところで相手に引かれてしまうので、使いどころが難しかった。(ただし、死に際に打つ嘘泣きはクソ強い)
また、エルゲンの宿命ではあるが相手の炎タイプが重くなりがちなのは反省点であった。(リザを無理やりガエンで見てたくらいにはきつい)
また今回は、フォロワーのポポッコさん(@kokatrisu297)*6に試運転の協力をしていただきました。
ポポッコさんから頂いた感想をまとめると、
- 各技はそれぞれに使いどころがあり、有用
- 嘘泣き+蜻蛉は相手に引かれてしまうため、難しい
- エルフーンとゲンガーが紙耐久なため、2サイクル以上回すことが難しい(特に、2サイクル目以降にエルフーンとゲンガーが残っている状況を作るのが難しい)
- 嘘泣き+蜻蛉をうまく活かせられる、先制技持ちの特殊メガルカリオ、激流ゲッコウガは相性がいい
- 叩き→追い風の方が使いやすいのでは?
とのことでした。
私としても、基本的には同意見で、エルゲンで数回サイクルを回すのは難しく感じた。特に、相手がサイクルを回してこなかった場合、エルフーンの叩きがあまり活きずに腐っていた場面が多く感じられた。そのため、対面や積み系が厳しく、そこに対する選出をしっかり考える必要性を感じた。
また、特殊先制技持ちと組み合わせる、と言う案はポポッコさんから頂いたものだったが、私には思いつかなかった考えだったため非常に参考になった。特にメガルカリオは、嘘泣きされた後に引く動きを積み技で牽制できるため、嘘泣きをかなり有用に使えるポケモンだと思った。
最後に、叩き→追い風の意見だが、使用したところ確かに叩きは一番打つ回数が少ない技だったので、追い風に変えるという手もアリだと感じた。叩き採用の1番の理由である対スカーフテテフも追い風で3ターン限定だがゲンガーで上を取ることができる。(叩きも相手のスカーフを永久的に奪ったり、チョッキ輝石を落としたり、道具から型判別をしたりできるため、完全な劣化というわけではないが) 型がもはや変わってしまうが、叩き→追い風は普通にアリだと思ったので、これを機にぜひ考察してみたいところ。
スペシャルサンクス
試運転に協力してくださったポポッコさん
とても参考になり、助かりました。本当にありがとうございました。
あとがき
ここまでお読みいただきありがとうございました。はたきエルフーンいかがだったでしょうか。
叩き落とすという技に注目して、「メガゲンガーを通す」というその一点に特化したピーキーな型でしたが、何か参考になれば幸いです。
今回は自分に試運転の時間があまりなく、人に協力してもらうというスタイルを初めてとりました。自分で使うのとはまた違う視点から感想を言っていただけるので、とても参考になりますね。また忙しくて試運転の暇がなかったら誰かよろしくお願いします()
何か質問やコメント等ありましたら、コメントやtwitter(@elfugenger_poke)までお願いします。
それでは今回はこの辺で失礼します。
やっと授業も終わって春休みに入れるので、余裕ができました。最近ツイッター見てませんが、一応元気にやっています。(何かあったらリプかDMみたいな通知あるやつでオナシャス)
次回も早いうちに書けるといいなぁ...
*1:エルゲン使いの私が絶望したポケモン。特に、こいつを受けようと鋼を採用すると裏の炎ポケに丸ごと焼かれて死ぬ。最近はエルフーンでテテフを見ることを覚えたので、逆にきつくない説が浮上している。(頭おかC)
*2:テテフ、ミミッキュ、ギルガルドのこと。ちなみにチャンピオンはミミロップ。ベトンも嫌だが、こいつは数が少ないので事故と割り切る。
*4:実はエルゲンを使っていて一番頭を抱えているポケモン。エルフーン側の打点が一切ないのが辛すぎる。しかも引くとゴーストZで誰かが死に、受けに行くと毒でハメ殺され、地震を打つと耐えられて弱保で殺されるので理不尽。
*5:ちなみに、エルゲンの天敵でもある。シングルじゃあまり流行らなくてよかった。ダブルだとこいつのせいでエルゲンの動きづらさがやばい
*6:私の知る限り、史上初の晴れエルフーンでレート2000を達成した方。同じ晴れエルフーンを使っていたよしみで仲良くしてくださっている。いつも記事にファボリツくれるので、次の記事を書くモチベになっています。本当にありがとうございます!! これからもよろしくお願いします!!