冷やした梅はただの梅

変態エルフニスト全一を目指して

変態型エルフーン考察その6 赤紙エルフーン

こんにちは、ひやしうめです。

ネタが溜まりに溜まっているので、今回も変態型エルフーン考察をしていきたいと思います。

今回紹介するのは赤紙エルフーンです。考察されている記事がありそうでほとんどなかったので、自分なりに考察してみました。

それでは紹介に入ります。

 

f:id:elfugenger252:20190213175104j:plain
???「◯ャンクス...!! 袖が!!!

 

エルフーンレッドカード

性格:臆病

特性:悪戯心

努力値:H252 B4 C4 D148 S100

実数値:167-78-106-98-114-163 (6V想定)

技:毒々 叩き落とす 我武者羅 ムンフォ(選択枠)

調整:HB 陽気ミミッキュミミッキュZ最高乱数切り耐え

   HD ゲッコウガの変幻れいび耐え、控えめテテフのキネシス耐え

   B<D (DL対策)

   S 最速ミミッキュ抜き

 

前回の変態型エルフーン考察その5 はたきエルフーン - 冷やした梅はただの梅同様、有利な相手に数回、苦手な相手にもなるべく一発突っ張れるような耐久調整を施した。

Sは前回と異なり、最速ミミッキュに抜かれる必要がないので最速ミミッキュ抜きまで伸ばした。

 

[追記]

ジャラランガを意識した調整を思いついたため、追記しておく。

性格:臆病

特性:悪戯心

努力値:H252 B12 C4 D196 S44

実数値:167-78-107-98-120-156 (6V想定)

技:毒々 叩き落とす 我武者羅 ムンフォ(選択枠)

調整:HB ABミミッキュ(A143)のミミッキュZ最高乱数切り耐え

      陽気メガギャラの+1氷の牙最高乱数切り耐え

   HD 控えめジャラランガの+1放射耐え

   S 準速100属+4 (耐久振ったマンダをワンチャン抜ける程度のS)

 

これでジャラランガに先に展開されても放射を耐えるため、展開させてからレッカで流すことが可能に。(元の調整の場合は3割強で落ちてしまう)

 

[追記終わり]

 

 

考察経緯

リア友に何か変なエルフーンの型のアイデアはないか聞いたところ、「レッドカード」と返ってきたので何か考えたい!

最初に我武者羅を複数匹に入れられないか考えたが、レッカで1体目を飛ばしてしまうため難しくて断念

ある時ふと、どくまもエルフーンを考えていたことを思い出し、「レッカ発動二匹に毒を入れられるのでは!」と思いつく

さらに、ちょうどはたきエルフーン(http://elfugenger.hatenablog.com/entry/2019/02/12/190444)を考察していたこともあり、毒が入らない相手にも叩きなら仕事ができるんじゃないかと思いつく

上を取ってくる相手には、下から我武者羅で裏に圧力がかけられそうなので、我武者羅も採用

→完成!!

 

といった感じの思考で完成しました。基本的には対面から毒、叩き、我武者羅を使って相手1~2匹を弱体化させるような動きをすることを想定しています。(にしてもこいつ叩き落とすハマってんな...)

 

特性

悪鋼毒テテフ以外に毒を先制で入れるために、悪戯心で確定。

 

調整

アイテムがレッカの関係上、苦手な相手にも一回突っ張ることができるのが大切なので、もはやこのシリーズではおなじみのラインであるゲッコウガの変幻れいびを耐えるところまでHDに振った。総合耐久が大切なので、Hに多く割いている。(ここまででH236 D148のラインが確定)

次にSだが、ミミッキュ対面で相手を退場させる前に皮を剥きたかったので、最速ミミッキュ抜きとなる実数値163を確保した。(あと8振ると11nになって綺麗だが、S調整は基本的に11n調整は何の意味もないため、これで良い。そもそも11nって見た目が綺麗なだけだし)

最後に残りをBに振ったらちょうど陽気ミミッキュのミミZ最高乱数切り耐えになったが、H252 B4にしても耐久ラインが変わらなかったため、総合耐久意識でHぶっぱにした。

 

よって

努力値:H252 B4 C4 D148 S100

実数値:167-78-106-98-114-163 (6V想定)

となった。

 

[追記]

受け構築で厳しいジャラランガに対して、レッカなら択関係なくZ吐かせてから流すことができることに気がついたため、ジャラの+1放射耐えまでDを伸ばすことにした。

Sがそこまでいらない気がしたので、Sライン156まで削ることにした。(本当は最速ランド抜きの158にしようかと思ったが、努力値が足りていなかったので諦めた。)

せっかく耐久振りに寄せたので、BラインもA143ミミッキュのミミZや陽気メガギャラの+1氷の牙を耐えるとこまでBに振った。

 

よって

努力値:H252 B12 C4 D196 S44

実数値:167-78-107-98-120-156 (6V想定)

となった。

[追記終わり]

 

持ち物

 

今回は持ち物から考えたので、レッカで確定。

(ちなみにシングルのエルフーンの持ち物使用率を調べるとなぜか毎回レッカがある。こんな使いにくそうなアイテムをどう活用しているのかとても気になる)

 

  • 毒々

今回のレッカエルフーンを考察する上でキーとなった技。先制レッカ発動先制で相手二匹に毒を入れる理想ムーブに使う。

元は毒まもエルフーンで考えていたが、あまりに鋼に負担がかからなすぎて弱かったのでボツになった過去がある。

うまく決まれば強いが、毒も鋼もテテフも喜んで出てくるのでそこには注意が必要。

 

 

  • はたき落とす

またしても登場したピコハン。これで考察するのは3度目。(こんなに叩き落とす入れたエルフーン愛用してる人いる???)

今回はスカーフテテフへの遂行技ではなく、素で上を取っている時や毒無効の相手が見えた時に打つデバフ技として採用。

残飯や混乱実、輝石などの厄介なアイテムを落とすことができるのが優秀。

それ以外にも、アイテムから相手の型を読むことにも使える。

火力はマジでピコハン() 実質挑発無効の補助技と考えるのがベスト。

 

  • 我武者羅

毒が打てず、上を取られている相手と対面した時に裏に負担をかける技。具体的には、スカーフテテフゲッコウガ対面。

裏に我武者羅を入れた後、上を取れればそのままムンフォで落とすといった芸当も可能。

単純に、先制毒→レッカ発動の動きの後の削り技としても優秀。

 

タイプ一致汎用打点。ガッサや悪闘龍への遂行技。他の技と入れ替えるなら、ここか叩きの枠。

個人的にムンフォは切りたくないが、この型に限って言えばムンフォ切りは全然ありだと思う。

ムンフォを採用するメリットは、単純に火力が出せる点と、相手の裏に我武者羅を入れた後にトドメを刺せる可能性がある点など。

 

他の技候補

  • 挑発

相手の展開阻止、起点回避、耐久ポケモンの行動を制限したりと使いどころの多い技。ただ、レッカを持つ関係上、殴られると挑発した意味がなくなるため使い所が難しい。

 

  • アンコール

積んできた相手を流すための技。強力な技であることは確かだが、悪タイプやらZ技やらで弱体化が激しいので難しい。

 

  • 痺れ粉

毒じゃなくて麻痺を撒きたいなら。毒や鋼にも通るが草に無効な点に注意。あと、命中75%は信用ならない。(私は使いたくないです)

 

  • 蜻蛉帰り

エルフーンが上を取られている時、レッカと合わせて対面操作が可能。ムンフォを抜いてこの技を入れるなら性格は陽気の方がいい。サイクル回すタイプじゃないので、そこまで使い所は多くない気がする。

 

  • 追い風

レッカと補助技で荒らした後に死に際に追い風を残したいなら候補。この型はエルフーンを切り気味に動かすので、使い所は多そう。

 

  • 身代わり

レッカとの相性は悪いが、確実に対面に我武者羅を入れたいなら。

 

 

ダメージ計算

Cに大して振っていないので、耐久の大まかのラインだけ示しておきます。

ポケモンの横についている数字は実数値(A or C)です。

 

ミミッキュ(A142)のミミZ              144~169(86.2~101.1%) 乱数1(6.2%)

ミミッキュ(A143 AB想定)のミミZ 144~171(86.2~102.3%) 乱数1(12.5%)

・ガッサ(A200)の岩石                        64~76(38.3~45.5%) 確定3

メガガルーラ(A194)の炎のパンチ  130~155(77.8~92.8%) 確定2(A=194*1.25≒242くらいの三色パンチなら耐える)

 

ゲッコウガ(C155)の変幻れいび     138~164(82.6~98.2%) 確定2

・テテフ(C200)のPFキネシス           135~159(80.8~95.2%) 確定2

・コケコ(C147)のめざ氷                    60~72(35.9~43.1%) 確定3

・レボルト(C216)のめざ氷                88~104(52.6~62.2%) 確定2

・レヒレ(C161)のムンフォ                76~91(45.5~54.4%) 乱数2(53.5%)

 

運用方法

基本的な動かし方は、先発に出して先制毒レッカ発動先制毒で毒を相手二匹にばら撒く。

素で上を取れている場合は、毒ではなく叩きを打っても良い。毒か叩きかは、相手のポケモンを見て臨機応変に。

毒が効かず上を取られているが、一回は行動が可能なスカーフテテフゲッコウガには我武者羅を打つことで裏を無理やり削る。出てきた相手がエルフーンよりも遅ければ、ムンフォで落とすことも可能。

これらの動きを利用して、相手のポケモン複数匹を弱体化させるのがお仕事。ただし、毒撒きの理想ムーブは無効化されることも多いので注意。

 

また、これ以外にもステロ撒きと組み合わせて擬似ステロ吠えるをしたり、相手の積みアタッカーの半減技に繰り出して流したりといった芸当も一応可能。

 

相性のいいポケモン

先発に出して相手のポケモンを荒らしていく関係上、裏の二匹のみで詰めていくことになるため、二匹で回せる強固なサイクルの組み合わせや、強力な積みアタッカーなどが必要になる。

 

毒撒きと祟り目の相性がいいポケモン。 毒以外にも、輝石やチョッキなどを叩き落としてもらう動きとも噛み合う。こいつを採用するならステロを撒けるポケモンも同時に採用したいところ。

 

言わずと知れたエルフドランの並び。なんとお互いの弱点を完璧に補完できる組み合わせである。 

ドランがステロを撒くことができ、弱点の技(地面技などに)にエルフを投げることで無理やりレッカで飛ばすことができるため、疑似昆布パーツとして使うことができる。この場合は裏にマンダのような強力なアタッカーを置いておきたい。まるで遠吠えスタン*1

のような動きになるが、スイクンと違い、我武者羅による強引な削り悪戯追い風等のサポートができるところがこのエルフーンを使う利点。

 

  • 受け構築

毒や叩きによる相手の弱体化と、受けサイクルは非常に相性がいい。また、受けが苦手な積み技に対しても、エルフーンに半減ならばレッカで無理やり流したりも可能。

ただし、二匹でサイクルを回さないといけないため非常に強固なサイクルが必要になることには注意。

 

使用感

f:id:elfugenger252:20180708223237p:plainf:id:elfugenger252:20180708223320p:plainf:id:elfugenger252:20180712213847p:plainf:id:elfugenger252:20180712213804p:plainf:id:elfugenger252:20180712213827p:plainf:id:elfugenger252:20180709225131p:plainで使用。受けループという名のゲンガースタン

祟り目f:id:elfugenger252:20180708223320p:plainを通したい&強固なサイクルが必要ということから受けループの並びを採用した。ステロ撒きとして非常に安定した性能を誇るf:id:elfugenger252:20180712213847p:plainを気軽に採用できる点も大きかった。(まさかエルゲンを使っていて受けループに手を出すことになるとは思ってもみなかった)

 

 

使用感としては、受けループは確かに非常にサイクルが強固で、二匹でサイクルを完結しやすいのは良かった。しかし、あまりに安定しすぎてエルフーンを出すより他のポケモンを出した方が良さそうな場面があまりに多く、ほとんどエルフーンを出すことはできなかった。出した試合も余り活躍することなく終わってしまう事ばかりであった。構築としては成功だったが、試運転としては失敗であった。

 

また今回も、フォロワーのポポッコさん(@kokatrisu297)*2が試運転の協力をしてくれました。今回は本当にあまり使用感がわからないまま終わってしまったため、とても助かりました。

 

ポポッコさんから頂いた感想をまとめると、

  • 呼ぶポケモン()にワンパンされやすく、毒が呼ぶ相手に刺さらないため、レッカ理想ムーブはほぼ決まらない。(特に、鋼環境なため毒自体が刺さりにくい)
  • そのため毒菱パの毒菱役のような使い方は不可能
  • サイクルに入れて、相手の地面技などに合わせてエルフーンを投げる→レッカで流しながら身ががむで削りを入れる→追い風等でエースのサポートをする、といった方針の方が活躍する。
  • 最終的には技構成が、ムンフォ身代わり我武者羅追い風になった
  • レッカというアイテム自体は、本来エルフーンでは不利な相手にも、地震等半減技を誘えれば積極的に繰り出して流して対面操作できる点は評価できる。ギャラなどの積みを回避できる点も優秀

とのことでした。

 

毒が刺さりにくいというのは、考察時点で想像ついていた課題であり、鋼が相手にいるだけで不成立になるのはやはり厳しいところがあったようだった。私は、に対しては引き先を作ることで解決したつもりになっていたが、エルフーンからに対してできることがあまりに乏しいため最終的にサイクルが厳しくなるだけだったように感じる。

 

ポポッコさんのサイクルに入れて対面操作しながら我武者羅で削りをいれ、追い風でエースをサポートする、というのは全く想定もしていなかったため、非常に参考になった。なかなか面白そうなため、ぜひ私も新規に育成してみたい。

レッカというアイテムも当初はうまく作用するのか不安ではあったが、想像よりも活躍していたようだったので考察した甲斐はあった。

 

結論としては、今回の型は当初目指していたギミックが決まりづらいという弱点があることが判明した。しかし、技構成次第でレッカと合わせて色々な動きができることがわかったので、もっと色々考えていきたい。
 

スペシャルサンクス

今回も試運転に協力してくださったポポッコさん

とても参考になり、助かりました。本当にありがとうございました。

 

あとがき 

 ここまでお読みいただきありがとうございました。赤紙エルフーンいかがだったでしょうか。

今回の考察は、型としては失敗の部類であり、そのまま真似することはお勧めしません。しかし、ポポッコさんの協力のおかげでまだレッドカードにも色々な可能性があることがわかったので、 興味を持った方はぜひ自分で技構成等を考えて使ってみてください。(そしてなんか良さそうなのがあれば教えてくれると嬉しいです><)

 

 

何か質問やコメント等ありましたら、コメントやtwitter(@elfugenger_poke)までお願いします。

それでは今回はこの辺で失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気合い入れて書いたのでわりとすぐに投稿できて良かったです。まだネタがかなり残ってるんでしばらくは記事書けそう() 

 

 

 

 

 

*1:ステロ撒き(ドランやランドが多い)+吠えるみがまも残飯スイクン+エースを軸とする構築のこと。ステロとスイクンによる昆布戦法で荒らした後にエースで一掃するのがコンセプトのパーティ。

*2:私の知る限り、史上初の晴れエルフーンでレート2000を達成した方。同じ晴れエルフーンを使っていたよしみで仲良くしてくださっている。リザYと合わせる追い風フェアリーZ葉緑素エルフーンは、まさしく晴れフーン界隈における革命だと思っている。(そんな界隈があるのかどうかは知らないが)