こんにちは、ひやしうめです。
個人的に溶けるより強いと思っている甘えるマホイップについて紹介したいと思います。
なお、前にも以下の記事で甘えるマホイップについて紹介していますが、この型とは少しコンセプトが異なる型となっています。
それではどうぞ [以下常体]
マホイップ@リリバの実(鋼半減)
(マホイップちゃんきゃわわ)
性格:穏やか
特性:スイートベール
努力値:H244 B180 C12 D68 S4
実数値:171-*-118-132-165-85
技:マジシャ マジフレ 甘える 自己再生
調整:
H: 4n-1 (呪いダメ意識)
B: 陽気ドリュウズの半減アイへ(リリバ、甘える等)が0.3%の低乱数2、陽気ドラパルトのゴーストダイブが7.8%の低乱数2
C: 無振りドリュウズをマジカルフレイムで90.6%の高乱数2
D: 残り 11n
S: 端数
よくあるマホイップの技構成として、一致打点のマジシャ、対鋼や特殊をごまかすマジフレ、回復技かつニンフとの差別化となる再生、積み技(瞑想、溶ける)というものがあるが、この型は一般に積み技が入る枠に甘えるを入れたものとなっている。
(なお、溶ける瞑想の両採用についてだが、マホイップはマジフレをなくすと鋼タイプに基本何も負担がかけられなくなり汎用性を著しく落とす=選出機会がなくなるので、個人的には評価していない。)
わざわざ溶けるではなく甘えるを採用したのは、この型の役割が起点作りであるため。
基本的に物理に甘える、特殊のマジフレを擦っていき、後続の積みエースの起点を作っていく。
なお、単に起点作りであれば置き土産エルフーン等の方が向いているのでは?と思う方も多いだろう。(実際、私自身置き土産エルフーンは今作のダイマ環境と噛み合いが良すぎてめちゃくちゃ強いと思っている)
しかし、この型の本質は、起点作り役でありながら非常に高い詰ませ性能を持ち、自身がそのまま勝ち筋として機能する点にある。
この型は、甘えるとマジフレにより積み技を持っていないアタッカーを完封することができる。相手がたまらず交代してくるのであればまた1からハメ直しつつ削りを入れていけば良い。そうすれば自然と、相手のポケモンが後続の圏内に入っている。
なお、結局詰ませるのであれば溶ける型の方が強いのでは?という声もありそうだが、この型の真髄は溶ける型の弱点である急所を突かれた時にある。
溶ける型は急所に当たるとそこで終わりだが、甘えるマホイップは急所で倒された時に起点が完成する。すなわち、甘えるによる詰ませを狙いながら、後続の起点作りもこなすことができるという二面性を持つ。また、積み合いになった時に、相手の能力を下げられる甘えるの方が後続の負担が小さいのもさりげない利点である。
ここまでの話を整理すると、
- 甘える型の主な役割は起点作り
- 起点作り役でありながら、高い詰ませ性能も併せ持つ
- 詰めの最中に急所に当てられた場合は起点作りが遂行されている
という特徴を持つのが、このHB甘えるマホイップなのである。
以下で詳しい説明をしていく。
考察経緯
考察の経緯は、ポケモン初心者の友人T君とフレ戦している時であった。この時、私はハンデとしてマホイップ統一を使っていた*1。
その際に、
①甘えるマホイップで起点を作る
②瞑想マホイップで積んで無双する
という勝ち筋が思いの外強力で、なんか勝ってしまった()為、真剣に調整等を考えてみた。
この時使った甘えるマホイップは、他記事で紹介したクッション型マホイップ(http://elfugenger.hatenablog.com/entry/2020/01/19/122643)だったのだが、起点作りとして使うならBに振り分けて少なくとも1回は行動できる相手を増やす方がいいだろうと考え、穏やかHB振りとした。
調整
振り方の方向性として、HB振りにより物理相手にも一回は行動して甘えるを入れることを意識。しかし、図太いにする必要はなさそうだったので、性格は穏やかに。
Hは呪い意識で4nを避け、244振り。
Bは甘えると合わせることでドリュウズ相手に2回動ける可能性が残る180振りにした。
Cは4振りでも良かったが、12振りにするとドリュウズへのマジフレの乱数が大幅にずれるので12振り。
端数はSに振り、残りをDに振った。ちなみにDはちょうど11nとなっている。
Sにももう少し振りたかった(具体的には4振りアーマーガア抜きの36振りくらいまで)が、努力値が足りなかったので諦めた。
よって
性格:穏やか
努力値:H244 B180 C12 D68 S4
実数値:171-*-118-132-165-85
となった。
特性
眠らないスイートベールか、挑発無効のアロマベールの選択。
一般的な特殊受けマホイップは挑発を受ける場面が少ないのでスイートベール推奨だが、本型は物理の相手もする為アロマベールも選択肢である。
だが、欠伸持ち(カバ、カビゴン、ブラッキー等)にも役割範囲を広げられるスイートベールの方が個人的には推している。(というか今まで挑発されたことない)
あと、キョダイマックスにするか否かだが、ここは好みで構わない。ダイマックスする機会もそんなにない() ちなみにキョダイマックス型はミストフィールドを展開できないので、特性はスイートベールの方が若干優勢となる。
持ち物
鋼タイプ入りに選出しやすくなり、1回以上の行動できる相手が多くなるリリバの実(鋼半減実)。
これを持つだけで出しやすさが変わってくるので、個人的には推奨。発動機会も比較的多い。
技
Magical Shine 通称マジ☆死ね。一致最高打点。対龍、悪、闘への遂行打点として必須。特にクリアボディドラパルトなんかとはこれで殴り合う。
たまに、フェアリー技切りを使う人を見かけるが、エルフマホイップ両採用でもサザンドラは出てくるためオススメしない。フェアリー技はちゃんと持っておこう(戒め)
ちなみにドレインキッスに変えるのはまあまああり。
- マジカルフレイム
対鋼、特殊アタッカーへの遂行打点。マホイップの有利対面マジカルフレイムの法則のために必須。
有利対面マジカルフレイムの法則とは、相手の特殊アタッカーと対面した際にマジカルフレイムを打つと、
①相手が鋼に引いた場合、弱点を突くことができる
②突っ張ってきた場合は相手の火力が下がるので、受け切れる
というように、どちらに転んでも有利になる現象のことである。多分この用語使っているのは私だけ()
基本的に特殊アタッカーにはこの技を連打し、起点を作っていく。起点を作りながら削りも入れられる優秀な技である。なお、悪巧み持ちには押し負けるので注意。
- 甘える
今回の目玉技。物理にこの技を振っていき、起点を作っていく。あわよくばハメられそうなら、そのまま詰ませていく。溶けるではなく甘えるの利点は前述の通りで、全抜きはできないものの、起点作りとしての役割を持てるところが非常に優秀な点。
この記事を読んだらきっと溶けるより甘える派になるはず!(いや、溶けるは溶けるでちゃんと強みあると思うけども)
- 自己再生
ニンフとの差別化点。詰ませ性能を持たせるためにも必須。基本的にこの技で体力管理をしながら甘えるorマジフレを擦っていく。いうまでもなく、マホイップの生命線とも言える技。ppはちゃんと増やしておこう()
運用方法
基本的には先発に出して、起点作りを行う。
物理には甘える、特殊にはマジフレを振っていく。
この時、相手が交代してくるようであれば倒されるまで起点作りを遂行し、突っ張ってくるならそのまま詰ませる。この時注意したいのが、必ず体力管理は徹底すること。下手に削られたタイミングで交代されてしまうと、起点を作れずに終わってしまうためである。
しっかり詰ませるぞ!という動きを見せておき、急所で突破されるのが理想。うまくいけば、相手の裏まで見つつ削った状態で起点を残して退場ができる。
なお、悪巧み持ちにはカモにされるので注意。選出を控えた方がいいかもしれない。
あとがき
ここまでお読みいただきありがとうございました。甘えるマホイップ、いかがだったでしょうか。何かの参考になれば幸いです。
甘える型のマホイップはあまり考察されていませんでしたが、溶けるに負けないくらいの強みはあったので、興味を持ちましたらぜひ使ってみてください。
何か質問やコメント等ありましたら、コメントやtwitter(@elfugenger_poke)までお願いします。
それでは今回はこの辺で失礼します。
最近、エルフーン考察より、マホイップ考察の方が熱い()
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変態型エルフーン考察その1 火炎玉エルフーン - ポポッコの悪戯心