どうも、ひやしうめです。GW企画第4弾になります。
今回紹介するのは、ジャポ鋼テラバエルフーンです。
はい、なんか頭傾げたくなるような単語が羅列された型が来ましたね()
でも、今回のエルフーンはかつてのHBカムラエルフーンの次点に来るくらい強い型だと思います!
それでは紹介へどうぞ。
サムネWhimsicott
どうでもいいけどエルフーンの英名訳すと「変な綿」とからしい。草
エルフーン@ジャポの実
性格:臆病
特性:悪戯心
テラスタイプ:鋼
努力値:H220 B60 C172 D4 S52
実数値:163-*-113-119-96-157
技:ムンフォ テラバースト 追い風 アンコール
調整:
H:鋼テラス時に臆病カミのムンフォ+シャドボを約95%耐え
B:鋼テラス時に意地パオジアンの氷柱+不意を約91%耐え
C:余り
D:端数
S:最速コノヨザル抜き(>追い風下でブーストツツミ抜き)
鋼テラスでパオカミに強い追い風エルフーン。
パオジアンには鋼テラス+ジャポ+追い風、ハバタクカミには鋼テラバーストで有利に戦うことができる。
一見ピンポメタのように見えるが、よく見ると追い風・アンコールを持った普通の追い風エルフーン。
よって、追い風役が欲しい時に普通に選出できる。
つまり、一部ポケモンに殴り勝てる単体性能を確保した追い風要因というのがこの型の真の姿である。
詳細な説明は以下から。
考察経緯
私「エルフーンでパオジアン倒して気持ちよくなりたい!!」
ということで、エルフーンでパオを倒す方法*1を模索することに。
そこで思いついたのが、ジャポ+氷半減テラス+S逆転ギミック。
以下の流れで、パオジアンを突破できるようになる
パオジアン氷柱 エルフーンテラス切り&S逆転技(ジャポ発動)
→パオジアン不意 エルフーンムンフォ(ジャポで襷が割れているので確定)
このギミックの良いところは、エルフーンの耐久がパオの氷柱+不意耐え程度で良いため、コットンガードの技枠を必要としないところ。
よって、空いた技枠に色々仕込める。
当初は、S逆転ギミックに日本晴れ+葉緑素を採用した以下の型を試した。
持ち物:ジャポの実
性格:臆病
特性:葉緑素
テラスタイプ:炎
努力値:H220 B60 C172 D4 S52
実数値:163-*-113-119-96-157
技:ムンフォ テラバースト 日本晴れ アンコール
調整:
H:鋼テラス時に臆病カミのムンフォ+シャドボを約95%耐え
B:鋼テラス時に意地パオジアンの氷柱+不意を約91%耐え
C:余り
D:端数
S:最速コノヨザル抜き(>追い風下でブーストツツミ抜き)
炎テラス+日本晴れ+ジャポ→ムンフォの流れでパオジアンを狩る。
炎テラバでサフゴも大きく削れる。
また、日本晴れにより後続に水ラオスの水流連打耐性をつけたり、古代活性組を強化する。
などなど色々考えていたが、実際に使ってみたところ
・弱くはないけど、選出時のパワーの低さが気になるから出さない方が良くない?
・同じ晴れなら、手動日本晴れカミ+ウガツホムラの方が強いな...
・そもそも日本晴れするターンにパオに怯みまされたら勝てなくない...?
という問題が発生した。
この型も全然使えなくはなかったし活躍した試合もあったけど、流石に他のポケモン使った方が強いなって感じだった()
そこで考え直したところ、悪戯心+追い風なら怯まずにS逆転できることに気がついた。
よって、
特性:葉緑素 → 悪戯心
技 :日本晴れ → 追い風
に変更。
追い風を採用したことにより、ただのパオジアンピンポメタではなく、後続の補助役として汎用的に動かせる型となった。
また、サフゴの数が減少している&晴れ下でないなら炎テラバする意義が薄い、という点からテラスタイプを変更。
当時、筆者が鋼テラスのエルフーンについて考察していたこともあり、鋼テラスを採用することにした。
鋼テラスの大きな利点は、数の多いハバタクカミに対して比較的有利になれること。
とはいえ、攻撃を耐える回数を増やすだけなら光の壁採用で良くなるため、よりアグレッシブにいくために†鋼テラバースト†を採用。
これにより、エルフーンでもカミを確定2発に持っていくことができた。
以上より、パオカミと殴り合えて、追い風で後続のサポートもできるという、「単体性能を確保した追い風要因」というコンセプトの型に仕上げることができた。
余談だが、「単体性能を確保した追い風要因」というコンセプトは以前考察した妖精の羽エルフーンで開拓したものである。
ピンポメタ寄りな型に追い風を仕込むことで汎用的に仕上げられる、という研究成果がまた役に立ったのでとても嬉しい。
特性
追い風やアンコールを先制で打てる悪戯心。
当初はS逆転のために日本晴れ+葉緑素だったが、パオの3割怯みに泣かされてしまうため、先制で追い風できる悪戯心の方がやっぱ強い。
調整/テラスタイプ
素早さラインは、
・追い風下でブーストツツミ抜き
・追い風なしで最速コノヨザル抜き
を満たす実数値157(臆病S52振り)。
続いて耐久面だが、今回耐えたいのは以下の技である。
・鋼テラス時に意地パオジアンの氷柱落とし+不意打ち
・鋼テラス時に臆病カミのムンフォ+シャドボ
両方のダメージ計算を回し、最終的にH-B-Dラインを163-113-96(H220振り、B60振り、D4振り)とした*2。
これで、
・鋼テラス時に意地パオジアンの氷柱+不意を約91%耐え
・鋼テラス時に臆病カミのムンフォ+シャドボを約95%耐え
となる。
残りは削れた相手を仕留められる可能性を少しでも上げられるために、Cに最大限割り振った(C172振り)。
テラスタイプは、以下の理由から鋼。
・パオの氷技を半減、悪技を等倍で受けられる
・カミのフェアリー技を半減、ゴースト技を等倍で受けられる
・鋼テラバーストでカミの弱点をつける
エルフーンの鋼テラスが環境で多いことは知っていたものの、個人的には水のほうが強くない?*3と思っていたが、鋼テラバの存在により無事に和解することができた。
以上より、
性格:臆病
テラスタイプ:鋼
努力値:H220 B60 C172 D4 S52
実数値:163-*-113-119-96-157
となった。
持ち物
パオの襷を割るためのジャポの実。相手の物理技を受けた際に一度だけ1/8ダメージを与える。
基本的にはゴツメの方が優秀だが、非接触でも発動するのがポイント。
そのため、氷柱+礫パオのような非接触オンリーな型でも襷を割ることができる。
それ以外にも、カイリューの神速で倒される際にマルスケを剥がしたり、少し足りない火力の補強になったりと、細かい面で助けられる。
そんなに何度も発動するアイテムではないが、ないとないで困るな、といった感じのアイテムだった。
ちなみに、ジャポエルフーンも過去に考察したことがあります。
こちらはジャポ+身ががむの強制1-1交換ギミックですが大して決まりはしなかったです()
あと、イラストが過去1大変だった...()
技
いつものメインウェポン。高火力、命中100、3割Cダウンの最強技。
パオをジャポ込みで落とすために必須。
Cに振っているので火力もそれなり、偉い
- テラバースト
鋼テラバースト。
対カミ用に採用。HP実数値143くらいまでのカミなら確定2発。
対カミピンポメタだがカミの数が多すぎるので腐る場面は少ない。
特殊なので瞑想に弱いように見えるが、そこは後述のアンコールで補強する。
- 追い風
味方の素早さを4ターンの間2倍にする。
パオジアンとの素早さ逆転のために採用。
それだけでなく、後続の素早さも上げられるのが利点。
使う時のコツは、なるべく倒されるギリギリに撃つこと。それによって、味方に追い風ターンを最大限残すことができる。
が、場合によっては追い風に乗ったエルフーンが2タテ3タテをかますこともある。ウケる。
- アンコール
最強技。アンコ透かしの補助技をされることが多いので、そのケアにほぼ必須。
また、なぜかカミがよく瞑想や身代わりをしてくるのでめちゃくちゃ刺さった。エルフーンのアンコってそんなに無視されるもんなんですかね...()
今回はエルフーンの火力が比較的高いので、補助技アンコした後にテキトーにムンフォ振っておけば相手が受からなくなってたりすることもある。強いね。
ダメージ計算
ポケモンの横についている数字は実数値です。
与ダメ(H-D)
・水ウーラオス(175-81)
158~188(90.2~107.4%) 乱数1(43.7% ジャポ込み確定)
・パオジアン(155-86)
150~176(96.7~113.5%) 乱数1(75% ジャポ込み確定)
・ブリジュラス(197-86)
75~88(38.0~44.6%) 確定3
・カイリュー(197-120)
108~128(54.8~64.9%) 確定2(マルスケ非考慮)
- 鋼テラバースト
・ハバタクカミ(131-155)
72~86(54.9~65.6%) 確定2
被ダメ(A or C)
・水ウーラオス(A200)の水流連打
19~23(11.6~14.1%)×3 確定2耐え
・悪ウーラオス(A200)の暗黒強打
57~67(34.9~41.1%) 確定2耐え
・パオジアン(A187)の氷柱(鋼テラス時)
54~63(33.1~38.6%)
・パオジアン(A187)の不意(鋼テラス時)
88~105(53.9~64.4%)
・ハバタクカミ(C187)のムンフォ(鋼テラス時)
52~62(31.9~38.0%)
・ハバタクカミ(C187)のシャドボ(鋼テラス時)
88~105(53.9~64.4%)
運用方法
基本は2番手出し。目の前のポケモンを撃破 or 削って裏の圏内に入れて、死に際追い風で裏に繋ぐ。
追い風は強力な反面、裏のポケモンで3タテしようとするにはターン数が足りないため、そこを火力で補える今回のエルフーンは中々噛み合っている。
メタ対象としているパオジアン、ハバタクカミは以下の流れで倒す。
- パオジアン
追い風から入ることで、氷柱怯みをケアしながら殴り勝つことができる。
こちら鋼テラス追い風 相手氷柱(ジャポ発動)
→相手不意 こちらムンフォ(撃破) - ハバタクカミ
☆相手を倒すために追い風は不要なので打たないこと
不用意に打つと追い風ターンを無駄に消費するだけになる
相手ムンフォ こちら鋼テラステラバ
→相手シャドボ こちら鋼テラバ(撃破)
相手が瞑想や身代わりをしてきた時は、アンコールで縛れるので問題ない。
テラスで耐性を変えてきた場合は、倒されるターンに追い風をして裏に託す
相性のいいポケモン
追い風下エースと相性がいい。
エルフーンにテラスを切りたい場面が多いので、テラスへの依存度が低いエースを選びたい。
- トドロクツキ
エルフーンの苦手な炎ポン等の炎タイプに強く、テラスをそこまで必要としないポケモン。
オススメはAブーストフルアタ型。
叩きや逆鱗の火力が高く技範囲も広いため、テラスなしでも相手を貫きやすい。
もちろん、飛行テラスを切ることができれば高火力アクロバットも使えて強力。
パオジアンやハバタクカミが苦手だが、そこを今回のエルフーンがカバーしてくれるのが非常に大きい。
ただし、エルフーンにテラスを切ると格闘が一貫することに注意。
- イーユイ
エルフーン入り追い風パといえば、なポケモン。
テラスなしでも超火力で、エルフーンとの相性補完もかなりいい。
ただし、拘る場合は裏に一貫する技の選択が難しいのが欠点。
使用感
以下のパーティで使用。
でステロ撒いてテキトーに荒らし、削れた相手をでスイープしつつ追い風展開、残りのポケモンをフルアタで一掃する。
使用感は以下の通り。
- パオやカミといった環境トップのポケモンにテラス込みで有利に戦えるので選出しやすい
- 両ラオスやライコといった素のタイプで有利なポケモンも環境に多いので仕事しやすい
- Cに振ったことによる火力やジャポの削り性能が、相手をエース圏内に入れた上で展開したい追い風軸と噛み合う
- 鋼テラバ+アンコのおかげでハバタクカミに好きに行動させない
- 追い風+アンコールの汎用性のおかげで、メタ対象がいなくとも選出できる
- テラスは結構な頻度で切る(特にハバタクカミを見た時)
→追い風エースは「テラスに依存しない」という条件がほぼ必須なように感じた
といった感じ。
だいぶ尖った型のエルフーンだったが、正直想像の100倍は強かった。
エルフーンの型では最強と思っていたHBカムラエルフーンの次くらいには強いんじゃないかなと思う。
何が強かったかというと、やはり「パオカミに強い」という点。それだけでかなり選出がしやすくなった印象。
勿論、ただの追い風要因として選出する試合も多く、メタがハマらない試合でも十分活躍できた。
また、エルフーン自体が舐められている*4ことも多く、エルフーンが2タテ3タテを決める試合もあった。
妖精の羽エルフーン考察の成果である「単体性能を確保した追い風要因は強い」というのは、やはり間違っていなかったことを改めて確認することができた。
ということで、ジャポ鋼テラバエルフーンはかなり強かったので、興味ある方は是非試してみてください。
ちなみに、伝説環境でも以下の構築で使ってみました。
追い風下でメテビルナアーラ*5を無双させる動きを意識して組みました。
純粋に追い風が強く、まだ活躍させられる可能性があるので、使ってみたい方はぜひ。
あとがき
ここまでお読みいただきありがとうございました。
ジャポ鋼テラバエルフーン、いかがだったでしょうか?
テラバあるし持ち物変だし振り方はHCと、だいぶキモい見た目ですがかなり強かったので、興味あれば是非使っていただきたいです。
質問や相談など何かありましたらコメントやX(@elfugenger_poke)までお願いします。
感想は、Xのハッシュタグ「#変態型エルフーン考察」に入れてくれると嬉しいです。
それでは今回はこの辺で失礼します。
ちな、この型でしぇいどさん主催の「令和相棒自慢杯2024」にも参加したんですが、自分のプレイングがイマイチだったのと、エルフーン絶対選出の関係上サフゴ入りに勝てなかったので成績はイマイチ奮いませんでした....。
まあ、それでもこの型が弱いってことはないと思います。本来ならサフゴ入りには出さなきゃいいだけの話ですし()
でもここで活躍させてブログにちゃんと書きたかったなぁ!!
(どうでもいいけど、こういうマイナー活躍させたい大会だとホントにサフゴきっついですね。あのポケモン、弱いものいじめに特化しすぎやろ...)
*1:エルフーンでパオを倒す方法についてはこれまでいくつか考察してきた。
しかし、1つの方法に留まらずいくつもの対処ルートを考えることに損はない!という思考の元、今回も新しい方法を考えることにしてみた。
なお、これまでの自慢のパオジアンメタは以下記事あたりを参照。
変態型エルフーン考察 SV編 その3 HBカムラエルフーン - 冷やした梅はただの梅
変態型エルフーン考察 SV編 その8 コットン×電気玉エルフーン - 冷やした梅はただの梅
*2:これに関しては、異なる技を2回受けた時のダメージ計算ができるツールが見当たらなかったので、各乱数でのダメージを手動で設定してエクセルで計算回しました...。
めちゃくちゃ面倒だったが、おかげでいい調整に行き着けたと思う。
*3:鋼テラスだと炎弱点が一致してしまうため。炎ポンなどに行動回数を一回も稼ぐことができないのはイマイチでは?と思っていた。
また、格闘や地面といった元々有利なタイプが弱点になるのもマイナスで、テラスを切ると本来有利寄りなラオスやランドに不利を取るのは如何なものかと思っていた。聖剣も抜群になるからパオにも強くないし。
その点、水テラスならそれらに不利を取ることなく元の弱点を消せるため、圧倒的に水の方が優れているというのがこれまでの見解。
しかし、カミに有利になれるとかカイリューの神速半減とか鋼テラスにも偉い要素があることに気がつけたのが今回の新たな発見。
特に、テラバ採用時の対カミ性能はかなり自分好みで良かった。
*4:特にラオス入りサイクルは舐めた選出をしてくることが多い印象。
例えば、ブリジュ/ラオス/ライコ選出など。エルフーンのムンフォが一貫しすぎていて、少し削りを入れたらエルフーンで一掃して終わり!みたいな試合展開になる。
*5:ルナアーラを選んだ理由は、僕のお嫁さんであるリーリエがポケモンマスターズEXでバディとして使っているから。
伝説一発目はアニバリーリエたそと同じルナアーラを使わないとなぁ!?と思ってました。
どうでもいいけど、ポケマスのリーリエの衣装の中でアリーリエのやつが一番好き