冷やした梅はただの梅

変態エルフニスト全一を目指して

変態型エルフーン考察 SV編 その10 NEOハイブリッドゴツメエルフーン

どうも、ひやしうめです。
GW企画第3弾ですね。執筆頑張ってます。

早いもので、なんと当シリーズもSV編その10まで来ました。
ちなみに、私の2024年の目標が変態型エルフーン考察をその10まで上げることだったので、見事目標達成です。あれ?まだ2024年になって半年も経ってないんですけど...()

そんな今回紹介するのは、NEOハイブリッドゴツメエルフーンです。

NEOって何?そう思った方もいるでしょう。
実は、当シリーズのその7で「SV式ハイブリッドゴツメエルフーン」なるものを紹介しています。
今回は、そちらの改良版となります。

elfugenger.hatenablog.com

上記の考察から地続きになっていますので、ぜひその7の方も目を通していただけるとより楽しめるかと思います!

それでは紹介へどうぞ。

 

 

サムネもこもこ
こんなもこもこしてる癖にゴツゴツメットなんて被って果たしてダメージがあるものなのか...


 

 

エルフーン@ゴツゴツメット

性格:臆病
特性:悪戯心
テラスタイプ:フェアリー
努力値:H252 B156 C4 D84 S12 
実数値:167-*-125-98-106-151
技:ムンフォ コットンガード 光の壁 我武者羅
調整:
 H:ぶっぱ
 B:余り
 C:端数
 D:臆病眼鏡カミのムンフォを壁込み99.7%で2耐え
 S:最速ブリジュラス抜き

 

物理にはコットンガード、特殊には光の壁で対応するエルフーン、というのが従来のSV式ハイブリッドゴツメエルフーン
だが、今回は宿木による詰ませを諦めて、より削りに特化させた。

ゴツメ我武者羅の削り光の壁による後続補助、その両方をこなすからNEOハイブリッドゴツメエルフーン

 

詳細な説明は以下から。

 

 

  

考察経緯

※本考察は、その7で紹介した「SV式ハイブリッドゴツメエルフーン」の改良版となります。
↓SV式ハイブリッドゴツメエルフーンの概要

持ち物:ゴツゴツメット
性格:臆病
特性:悪戯心
テラスタイプ:
努力値:H252 B92 C4 D148 S12 
実数値:167-*-117-98-114-151
技:ムンフォ コットンガード 宿木の種 光の壁
調整:
 H:ぶっぱ
 B:余り
 C:端数
 D:控えめ眼鏡カミのムンフォを壁込み96.1%で2耐え
 S:最速ブリジュラス抜き

詳細は以下考察記事を参照してください。

elfugenger.hatenablog.com

 

上記の「SV式ハイブリッドゴツメエルフーン」を実際に使った結果、以下のような課題があった。

  • 欲張ってD方面を確保した結果、ゴツメエルフーンでありながらB方面が薄く物理でゴリ押される
  • テラスを切って詰ませにいくタイミングを判断するのが死ぬほど難しい
  • 死に際の宿木が相手のHPを1/8削っただけになったりして、後続補助として安定しない
  • 壁のサポートとゴツメコットンの詰ませを同時にやらせようとするせいで、ゴツメで詰めようとする頃には体力が足りてないことが多い

 

そこで、受けて詰めるのではなく目の前の敵をとにかく削って後続圏内に入れる方向性にシフトした。

そのために以下の点を変更。

  1. 調整をB寄りに変更
  2. テラスをフェアリーに変更
  3. 宿木我武者羅に変更

1.について、B92振り D148振りだったところを、B156振り D84振りに変更している。
これは、SV式ハイブリッドゴツメエルフーンを使っていた際にB方面の不足&D方面が過剰だと感じていたため。
そこで、Dラインを壁込み控えめ眼鏡カミのムンフォ2耐え→壁込み臆病眼鏡カミのムンフォ2耐えまで落とした。
削った分をBに回すことで対ランドやラオスに安定するようになった。

 

2.について、テラスをエルフーンに切る判断を1ターンでも間違えると、その低耐久ゆえ詰ませる動きが不可能になってしまうパターンが多かった。
しかし、相手の裏が見えていないのにエルフーンにテラスを切ってしまっていいものかと悩むことも多く、非常に難しかった。
そこで、詰めるのを止める方向にシフトしたのに合わせて、テラスも基本的に切らない方向性に変更。
テラスは一部のポケモンにピンポイントで勝つためだけに切る。
そのためのフェアリー。メタ対象はパオジアン。
対パオにおいてフェアリーテラスすることで、ムンフォでパオを一撃で倒せるようになる。そのため、テラスコットン→ムンフォの流れが比較的安定する。
それ以外でもテラスの火力上昇は意外と汎用性が高く、削りを優先するという今回のコンセプトとも噛み合っている。

3.について、宿木があったところで体力管理が難しく*1、あまり有効に活用できていないように感じていた。
また、後続の補助用に打つにしても、相手にすぐ交代されてしまい結果1/8しか削っていないということがままあった。
そこで、いっそ宿木を切って最強の削り技である我武者羅に変更。「体力管理が難しいなら我武者羅しちゃえばいいじゃない」という発想の転換である。
これにより、
・コットンで無理やり物理を削り倒した後、裏から出てきたポケモンを我武者羅で大幅に削る
・壁を貼ってサポート後、我武者羅で削りつつ退場
・HPミリ時の我武者羅+ゴツメで、接触相手に擬似1-1交換を狙う
等の動きができるようになり、よりアグレッシブに動けるようになった。

 

以上より、

  • ゴツメ+コットン+ムンフォで物理と殴り合う
  • 光の壁で後続の補助をする
  • 我武者羅で削りを入れる

という3点の仕事をこなせる、まさに新時代のハイブリッドなゴツメエルフーンとなった。

 

 

ちなみに、ゴツメエルフーンに我武者羅を入れるアイデア自体は'8世代'のハイブリッドゴツメエルフーン*2でやっています。

elfugenger.hatenablog.com

8世代の時は余り我武者羅は活躍しなかったが、こうして3年越しに当時のアイデアが役に立ったと思うと感慨深い。
例えその時はダメだったとしても、考察したことはいつか役に立つんだなって...。

 

特性

コットンガード/光の壁を先制で打てる悪戯心

これらの技は先制で打てなければ価値がないため、悪戯確定。

 

調整/テラスタイプ

まず素早さラインの設定から。最速ブリジュラス(>準速ラオス)を抜きたいので実数値151(臆病S12振り)。

HPは、物理特殊両方の耐久が欲しかったのでH252振り

D方面は、前述の通り壁込み控えめ眼鏡カミのムンフォ2耐えだと過剰気味だったため、壁込み臆病眼鏡カミのムンフォをほぼ2耐えするD実数値106(D84振り)。

Cは端数

残りはBに割いた(B156振り)。エルフーンは物理を受ける機会の方が多めなので、できる限り努力値を多めに割いた。

 

テラスタイプは、前述の通り氷等倍&火力上昇でパオに強めに出られるフェアリー
聖剣が半減なのもコットンガードと相性いい。
まあ、ほとんどテラス切らないけどね()

 

以上より、

性格:臆病
テラスタイプ:フェアリー
努力値:H252 B156 C4 D84 S12 
実数値:167-*-125-98-106-151

となった。

 

持ち物

接触主体の物理アタッカーを削るゴツゴツメット。繰り出すだけで水ラオスとかを削れるのが偉いポイント高い。
あとラオスやランドの初手脳死蜻蛉に刺さるのが気持ちいい。

また、接触物理相手であれば我武者羅+ゴツメダメージで相打ちを狙うことも理論上可能*3

 

メインウェポン。対ラオスに削りたいので必須。
無振りなので火力がう○ちだが、フェアリーテラスすることでそこそこマシな火力になる。指数的には大体C252エルフーンと同じくらい。比較対象が分かりづらい

 

  • コットンガード

防御を3段階上げるチート積み技。物理をゴツメとムンフォで削り倒すために採用。
場合によっては、我武者羅のためのHP調整に使ったりもできる。綿密なダメージ計算が大事。

 

  • 光の壁

特殊耐久を2倍にする技。
コットンガードと違い、味方にも効果があるのがキモ。
受け出ししづらい眼鏡ハバタクカミや暁ガチグマと対面した際の中間択として役に立つ。
SV式ハイブリッドゴツメエルフーンと違い相手を詰ませる必要がないので、あくまで後続補助として使える。サイクル回したい時にも便利。

 

  • 我武者羅

最強の削り技。元祖変態型エルフーンといえばな技。宿木は肌に合わなかった...。
コットンや壁と相性悪そうに見えて、中途半端にHPが削られた状態に結構なるので、その時の削り技として中々便利。
SV環境レギュFのエルフーンの仕事は目の前の敵を後続圏内に入れつつ、後続の補助をすることだと思っているので、削りの役割を遂行しやすい我武者羅は偉いと思う。

 

ダメージ計算

ポケモンの横についている数字は実数値です。

与ダメ(H-D)

・水ウーラオス(175-81)                  
132~156(75.4~89.1%)  確定2(ゴツメ2回から確定)

・ブリジュラス(197-86)                  
61~73(30.9~37.0%)     乱数3(79.7%)

・パオジアン(155-86)   ※フェアリーテラス時               
164~196(105.8~126.4%)     確定1

 

被ダメ(A or C) 

・水ウーラオス(A200)のテラス水流連打
 23~28(13.7~16.7%)×3    乱数2耐え(最高乱数を5回以上引かなければ2耐え)

・悪ウーラオス(A200)の暗黒強打    
 51~60(30.5~35.9%)       乱数3耐え(50.0%)

 

・ハバタクカミ(C187)の眼鏡ムンフォ(壁込み)    
 71~84(42.5~50.2%)      乱数2耐え(99.7%)

・暁ガチグマ(C205)のブラッドムーン(壁込み)    
 76~90(45.5~53.8%)     乱数2耐え(50.8%)

  

運用方法  

基本はラオス等の物理に投げてゴツメで削りを入れる

相手が物理エルフーンを突破しようとする場合は、コットンガードを積んでゴツメ+ムンフォで突破
相手が特殊エルフーンを突破しようとする場合は、光の壁を使って交代する。

エルフーンの体力が少なくなってきたら、我武者羅を入れて退場 or 光の壁を貼って後続に託す

やることが結構曖昧なのでその場のアドリブ力が求められることに注意。
その代わり、やれることの幅はそれなりに広い。

 

相性のいいポケモン

壁のサポートができるので積みアタッカーと相性がいい、......がそこまでサポートに固執した型ではないので組み合わせるポケモンは正直なんでもいい。
削り能力が高いので対面的な動きとの相性もいいし、ゴツメをラオスに入れつつ壁貼って、サフゴやカミのダメージ軽減しながら裏の炎枠に引く、みたいなサイクル的な動きもできる。

とりあえず炎枠と相性がいいのは間違いないので、候補をいくつか挙げておく。

 

タイプ相性最強。エルフーンの苦手な炎鋼毒飛行氷全てに強く、ドランの苦手な水地面格闘にエルフーンが強い。
ドランの苦手筆頭の水ラオスに対してエルフーンを繰り出すだけでリスクつけられるのは強力。
だが、火力が低いので遂行速度が遅く、また素早さも低いため、削りに優れた今回のエルフーンとは少し噛み合いが悪い節がある
あと、炎ポンに後投げしにくいのもダメ。

  • 炎オーガポン

耐久が低めな代わりに超火力を持つ。素早さも高く、削りに適した今回のエルフーンとは相性がいい。低めな耐久も壁である程度カバーできる。
エルフーンの苦手なサフゴやカミなどに強めなのも偉い。のだが、問題はエルフーンの得意な相手に対して炎ポンは別に苦手じゃないこと。つまり、エルフーンいらない子になる()
そのため、炎ポンと合わせるなら対面的な動きが強く求められる。
あとあれだ、相手の炎ポンに対してミラー勝負させられることになるのがしょうもない()

 

耐久は高い&聖なる炎の火傷は強力だが、火力がイマイチ。
しかし、強力な先制技の神速を持つので、削りに特化した今回のエルフーンとの相性は中々。
ただ、炎技以外の火力がgmすぎるのがだいぶネック。テラスしたサフゴに有効打がないのはいかがなものか..

 

  • イーユイ

火力の鬼。耐久も特殊方面はそこそこ。
ただ、素早さが微妙なのと炎ポンに強くないのが厳しめ。
エルフーンとの相性自体はいいが、イーユイと組ませるなら追い風の方が強くない?って気がする。

 

  • テツノドクガ

真の相棒。ドランの次くらいにエルフーンとのタイプ相性が良い。
それでいて、高素早さ、高火力、型の豊富さ、毒菱回収、毒菱パ偽装etc.と長所を上げたらキリがない。
また、メテオビームの存在で炎ポンに強いのも偉い。
今回のエルフーンとも、対面的にもサイクル的にも回せる、削れた相手を炎の舞の起点にする等できるので相性良さげ。
最速炎ポンだけ流行ると終わる。S17は最速オーガポンが多かったので終わってた() 南無三

 

使用感

以下のパーティで使用。

Hearthflame Mask

この時期は、SV式ハイブリッドゴツメエルフーンが失敗して迷走していたため、構築コンセプトはテキトー。

基本はHearthflame Maskorで荒らしてで削り&サポート、剣舞して全抜きとかだった気がする。
相手の炎ポンが重すぎるので、パオの上を取れる削り役が欲しくてSブーストの

 

使用感は以下の通り。

  • 「ゴツメで物理を削りつつ壁を貼って後続のサポート」や「ゴツメコットンで物理を倒して裏に我武者羅削り」、みたいな当初想定した動きはちゃんと決まった
  • 従来のハイブリッドゴツメエルフーンと違い、我武者羅のおかげで瞬間的に火力を出せるので選出時のパワーを落とさない → 選出しやすい
  • ゴツメを当てるだけで削りの仕事を全うできる
    それにプラスして、壁による後続の補助ができる上に、我武者羅の大幅な削りのおかげで起点にもされにくい

といった感じ。

正直使う前は「宿木切って我武者羅とか削りに特化しすぎててネタ*4では...?」と思っていたが、全然そんなことはなかった。
寧ろ、ゴツメコットンによる単体の性能だけで完結せず、壁による後続の補助や我武者羅の削りで試合の流れを作りやすいので、前のハイブリッドゴツメエルフーンよりも扱いやすかった。
なんか思ったよりだいぶ強くて考案者の私自身もびっくりです()

 

ということで、中々変な型でしたが想像よりだいぶ強かったので、興味あれば使ってみてください。

 

あとがき 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

NEOハイブリッドゴツメエルフーン、いかがだったでしょうか?
失敗に終わった「SV式ハイブリッドゴツメエルフーン」の反省を活かして、無事新たな可能性を開拓することができて嬉しいです。
過去の考察も無駄にはならない、ということを証明できたんじゃないかなと思います。
興味あれば、使っていただけると嬉しいです。

質問や相談など何かありましたらコメントやX(@elfugenger_poke)までお願いします。
感想は、Xのハッシュタグ#変態型エルフーン考察」に入れてくれると嬉しいです。

 

それでは今回はこの辺で失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とうとうレギュF終わって伝説環境始まっちゃいましたね。
私は5/1時点でだいしゅきなお嫁さんのリーリエたそ*5の相棒であるルナアーラ*6を使ってマスターまで上げましたが、これ以上はもうランクマやらない気がします...。伝説環境あまり好きではないので...。
変態型エルフーン考察シリーズについては、ひとまず今持ってるネタ分は全て書き切ろうと思っています。後少しの間ですがお付き合いしていただけると幸いです。

 

*1:よくあるゴツメエルフーンと違い、物理も特殊も相手にするため。そのため被弾回数が多く、宿木程度の回復量では焼け石に水である。

*2:イバンエルフーン、カムラエルフーンに次いで、ハイブリッドゴツメエルフーンもシリーズお馴染みになりつつある...。

*3:'理論上可能'と書いているのは、実際に狙うのはなかなか難しいため。
筆者も7世代で身ががむ+ジャポ、8世代で我武者羅仕込んだゴツメエルフーンでこの相打ち戦法を狙ったが、一度も決まらなかったという経緯がある。
というのも、こちらがミリで我武者羅を入れた後に相手に触れてもらわないといけないので中々難しいんですよね。先制技とかあるとアウトだし。
だが、今作は別の型ですが一回だけこの相打ち戦法成功しました!そのうち記事にもあげたいですね。

*4:ネタだと思ったので寧ろウッキウキで使ってました()
使って楽しいか、というのは私の中でもかなり大事にしている基準なので。
なんか普通に使えそうな型よりは意味不明でネタにしか見えない型使う方が楽しいよなぁ!?

*5:♡♡♡

*6:ポケモンマスターズEXのアニバーサリーのリーリエ参照。すこ