初めましての方は初めまして、そうでない方はお久しぶりです、ひやしうめというものです。(このフレーズが言いたかったw)
私は普段エルフゲンガー構築で1500~1600帯を遊んでいる程度の低レートプレイヤーなのですが、サンムーン最後のシーズンということで少し真面目に潜ろうと思い、普段10戦ほどしか遊ばないところを50戦ほど頑張ってみました。(これ以上はメンタルと体力が持ちませんでした><) その時、1700帯で伸び悩んでいるときに使用したら一気に1800まで行くことができた構築を紹介したいと思います。あまりレートは高くありませんが見ていただけると嬉しいです。
地雷要素がかなり多い構築なので型を予想しながらトレーナーカードを見ていただくと面白いかと思います。
特にエルフーンはかなりの変態型なので、エルフーンが好きな人にはぜひ見ていただきたいです!(というか初見殺し以外で勝てるほど私はポケモンがうまくないことがわかって凹みました)
エルフゲンガーと言っておきながら今回はゲンガーはお留守番してもらって、代わりにムウマを採用しましたw(こいついつもエルフゲンガーじゃないのばっか投稿してんな)
なんか自分でもよくわからない変なポケモンがいっぱいいるパーティですねw
(あとどうでもいいけどアニポケのOPのがんばリーリエめちゃ可愛くないですか?)
ではみなさん、型の予想はできましたでしょうか?
それでは答え合わせをしていきましょう!!!
トリルエルフーン
トリルムウマ
炎Zコータス
AD龍Zガブ
お盆レヒレ
まずはこの構築を組んだ経緯について説明したいと思います。
このパーティはメガハガネールの現環境への刺さりの良さを考えて組みました。メガハガネールは環境トップクラスのミミッキュやコケコ、テテフに対して圧倒的な強さを持つほか、ボーマンダやガルーラ、頑丈を活かせばバシャーモやリザードンにすら勝てる可能性があります。
このポケモンを活かすためにトリルをメイン戦術で使うことを決めました。ハガネールは水タイプが苦手なので、水タイプにあと投げしながらトリルを張れるトリルエルフーン(通称トリュフ)を採用、また第二のトリル役としてハガネールと相性のいいムウマを採用しました。
これらのポケモンではナットレイやテッカグヤが突破できないため、第二のトリルエースとして炎Zコータスを採用しました。
最後にほのおタイプがこのままでは重たいのでガブとレヒレを補完として採用しました。
というわけでトリルエルフーン入りのパーティというわけでした。
と、ここまで読んでくださった方はお疲れ様です。
上の説明及び型は嘘です!!!
タイトルにもある通りこのパーティの主役はメガハガネールなんぞではなく、新世代エルフーンです!!
新世代エルフーンとは、今の弱体化による弱体化でバトンの起点要因と成り果てたエルフーン、その現状を覆すために私が開発した、3タテのできる最強のエース、まさしく新世代のエルフーンです!!!
本当の構築経緯
新世代エルフーンを活躍させるためにサポートとしてガブリアス、コータスを採用。
エルフーンが苦手な相手に強いハガネールムウマレヒレサイクルを裏選出に組み込むことで構築が完成しました。
それでは各ポケモンの型の答えとして、本当の単体紹介の方に入りたいと思います!
単体紹介(以下常態)
- エルフーン@命の珠
<- かわいい
控えめ
特性: 葉緑素
努力値: H252 C252 S4
実数値: 167-*-105-141-95-137
技: ソラビ ムンフォ めざ炎 成長
調整: HCぶっぱ、Sは準則グドラと同じ(目安程度に)
新世代の3タテをする、成長晴れエース型エルフーン。
エルフーンを活躍させたい→積み技があればいいのに→なんか成長とかいう技見つけた→晴れパや!!!
という感じで誕生した。
要はコータスバナのような晴れパと同じような使い方をする。
フシギバナでよくね?と思うかもしれないが、こいつとCSフシギバナの実数値を見比べてほしい。
控えめHCエルフーン
167-*-105-141-95-137
控えめCSフシギバナ
155-*-104-167-120-132
↑意外とエルフーンもいけそうじゃね???
ということで採用してみた。
こいつの長所としては、B方面が意外と高いこと、フェアリー技を打てること(成長なしでもマンダなどに勝てる)、振らなくてもSがまあまあ早いこと、何より意表がつけることが挙げられる。
また、暴風やサイキネ、シャドボといった何気に豊富なサブウェポンもある(今回は採用しなかったが)。
性格は火力が足りないので控え目、調整はSは晴れ下なら4振りで十分と判断しHC特化にした。
S振りも晴れが終わった後に動きやすいという利点があるが、敵の生半可な不一致弱点攻撃を耐えて無理やり成長を積むことも多かったので、耐久振りの方が良いと判断した。(ちなみにメガバンギクラスの冷凍パンチくらいなら砂込みで耐えるくらいの耐久があります。)
技構成は、一致高火力のソラビ、ムンフォ、積み技の成長と、サブウェポンにめざ炎を採用した。
ノーマルZ破壊光線や飛行Z暴風も使ってみたが、鋼タイプが環境に多く選出しづらかったため、最終的にこれに落ち着いた。
持ち物珠の理由としては、これがないと火力が足りないからである(珠持って晴れ成長めざ炎してもガルドが落ちないくらいには足りていない)。(追記:ステロ込みで56.2%で一応落とせます。) エナボではなくソラビなのもこのため。
炎タイプで止まる構成になっているが、ステロと合わせることで意外とゴリ押しが効いてしまうため、あまり困ることはなかった。
例としては、
- 無振りリザY 成長ムンフォ 73~86 (47.7~56.2%) (ステロ込み75%)
- H4ウルガ 成長晴れめざ炎 100~118 (62.1~73.2%) (ステロ込み確定)
- D4メガバシャ 成長ムンフォ 195~230 (125.8~148.3%) (1加速陽気メガバシャより早いので勝てる)
- H252D4ヒトム 成長ソラビ 77~91 (49.0~57.9%) (ステロ2回で81.2%)
使い方としては、後述のコータスが呼ぶポケモンをこいつで起点にして成長を積み、無双していく。ガルド、ミミッキュ、バナ、ゲンガー、ベトン、ドランあたりがいないパーティには炎がいようがテテフがいようが積極的に出していった。
相手視点ではコータスが怖いのか、そこに厚い選出をされることが多々あり、数多くの3タテをかましてくれた。(あと憎きテテフを吹っ飛ばした時の爽快感は異常)
文句なしに最強のエルフーンだと思う。
- コータス@熱い岩
生意気
特性:日照り
努力値: H252 B44 D212
実数値: 177-105-166-105-128-36
技: 噴煙 欠伸 炎の渦 大爆発
調整: 霊獣ランドの地震耐え、控え目テテフのサイキネ耐え
エルフーンを活躍させる上でとても重要な枠である晴れ起動要員兼起点作り枠。
後述のガブのステロのあとこいつで欠伸ループを仕掛け、場を荒らしていく。
調整は晴れパのコータスのテンプレで、技は一致で火傷も狙える噴煙、起点作り用の欠伸、起点回避と自主退場の大爆発、そして本来ならステロの枠にORASで孵化するのが怠かったので炎の渦を採用している。
炎の渦は厳選妥協のように見えるが非常に有用な技で、欠伸を入れた相手に打つことで交換させずに眠らせることが可能。エルフーンバックの時に釣られる心配もない。
また、コータスに出て来やすい水、地面、岩タイプのポケモンは軒並みエルフーンの起点であるため、これらのポケモンを渦でロックすることもあった。
エルフーンとの相性補完だけでなくガブとの相性も良く、ガブに飛んでくる氷技やフェアリー技をよくこいつで受けにいったりもした。
基本はカバのような使い方をするが、ハッサムなどのエルフーンが縛られるポケモンがいる場合はサイクルチックに使うこともあった。
このポケモンとハガネールのおかげでトリルエースのように見えるのか、よくコータスに厚い選出をされ、結果エルフーンを通しやすくなることが多々あったので、そういう意味では裏のMVPとも言える活躍をしていた。
- ガブリアス@ヤチェの実
陽気
特性:鮫肌
努力値: H124 A4 B12 D116 S252
実数値: 199-151-117-*-120-169
技: 地震 岩石封じ ステロ 吠える
調整: 意地ミミッキュのじゃれ+影打ちを最高乱数*2以外耐え、珠ゲッコウガの冷Bを87.5%耐え、B<D、最速
晴れ選出の先発を担うステロ撒き枠。エルフーンとの相性的に炎タイプに強くて安定してステロが撒けるポケモンが欲しかったので採用した。(あとガブリエルという並びにしたかった)
タスキでも良かったが耐久振りヤチェガブに思い入れがあったためなんとなくヤチェにしてみた。(決して努力値振り直しが面倒だったからではない)
調整は最速を取った後、ミミッキュのじゃれ+影打ちをだいたい耐えるとこまでHに割いて残りをDに振った。しかし、H172 D84 S252で同じ特殊耐久を持ちながらミミッキュのじゃれ+影打ちを耐えるためこちらの調整の方が絶対にいい。
技構成は安定の削り技の地震、S操作でステロを撒きやすくするための岩石封じ、エルフーンのサポートのステロ、起点回避と削りに使える吠えるを採用した。
安定してステロ+@1の仕事ができる非常に強力なポケモンだった。
耐久振りヤチェの利点として、ミミッキュに対してステロ+皮外しができるようになったり、HBリザYに対面から勝てるようになったり、ゲッコウガの冷B+水手裏剣をヒット数次第で耐える可能性がある(つまり襷ゲッコウガに岩石から入ることが一応可能)ことなどがあげられる。
また、氷技を食らった後にもHPがかなり残るのでガブを取っておく選択肢ができるのも大きな利点。特に、エルフーンが炎タイプで止まってしまった際の最後のストッパーのように再利用できるのはとても大きかった。
相手の選出によってはこいつ一匹で大きく荒らすことができ、ステロ撒きとしてのガブの強さを感じた。特にリザYのめざ氷+ミミッキュの無限闇夜を耐えたときはあまりの耐久の高さにドン引きした。
- ムウマ@進化の輝石
<-かわいい
控え目
特性:浮遊 ←ゲンガー使いからすると羨ましい
実数値: 167-*-80-143-113-105
技: シャドボ パワージェム トリル 悪巧み
調整: メガルカのラスカ2耐え
ゲンガーのポジションを奪ってパーティに入って来た右上のかわいいマスコット枠。
その実態はハガネールを活躍させると見せかけて自身が積んでくるトリルエース。
ハガネールの苦手な地面格闘に強く、トリルを使いながらサイクルを回せることからゲンガーではなく大真面目にムウマを採用した。(てかこいつめっちゃ強くないですか?)
調整はムウマ使いの某実況者さんのものをパクリ参考にした。(ちなみにハガネールと組ませるのも大会動画を参考にしました。)
技構成は安定の一致打点のシャドボ、切り返しとハガネールのサポート用のトリル、トリル稼ぎにぶっ刺さり、崩しにも使える悪巧み、そして最後にはパワージェムを採用した。
パワージェムを採用することで攻撃範囲が広がり、特にハガネールの苦手な炎タイプに刺さるのがとても強かった。
基本的にはハガネールレヒレとサイクルを回しながら隙を見てトリルをし、場合によっては悪巧みを積んで崩していく。トリルターンはこいつで使い切ってしまうことが多かったが、その頃にはハガネールが一貫しておりそのまま押し勝てることが多かった。
- ハガネール@メガ石
勇敢
特性:頑丈→砂の力()
努力値: H252 A252 D4
実数値: 182-194-250-*-116-31
技: ジャイロ 地震 ロクブラ 鈍い
調整: 最遅(S実数値185、最速117族相当からジャイロの威力150)、HAぶっぱ
地雷要素の特にない普通のハガネール(ここまで地雷が多すぎて感覚が麻痺していますw)。
上の嘘の構築経緯の中でこいつの説明だけは本当で、環境への刺さりの良さとエルフーンの苦手な毒タイプやミミッキュに強いため裏選出の軸として採用した。
調整はHAぶっぱだが、ガルドが重いのでシャドボを2耐えするまでDに振るのも一考かと思った。
技構成は、一致高火力のジャイロと地震までは確定だが、他の技枠はナットに打てる炎の牙やランドに打てる氷の牙もありだと思った。しかし、今回はリザや身代わり持ちに強いロクブラと、物理アタッカーとの対面性能を高める鈍いを採用した。
基本的にハガネールムウマレヒレでサイクルを回し、隙を見てトリル下で暴れていくのが理想。しかし、実際にはトリルターンが1ターンしか残ってないみたいな展開も多く(大体ムウマで相手を荒らし回った後ではあるが)、この場合は上から鈍いを積むことで物理アタッカーを詰ませる動きをするようにしていた。
ハガネールを舐めた選出をされることも多く、出せばとりあえず活躍する印象であった。
- カプ・レヒレ@カプZ
図太い
特性:ミストメイカー
努力値: H236 B116 S156
実数値: 175-*-165-115-150-125
技: ムンフォ 塩水 自然の怒り 挑発
調整: H16n-1、B11n、最速カグヤ抜き
ムウマハガネールの補完枠。この二匹の苦手なポケモンを削るのがお仕事。
こいつだけ本当に何の変哲も無い普通のポケモン。
Zが余ったのでカプZを採用し、せっかくなので塩水も採用して見た。しかし、結果としてマンムーが重くなってしまったので波乗りの方が良さそう。
こいつに関しては補完としてシーズン1の時に育成したものをそのまま連れて来たのであまり言うことはない。要調整枠である。
しかし、馬車の牽制や、ムウマハガネールのサイクルパーツとして重要な枠であったことに間違いはなかった。
選出
- バナ、ガルド、ベトン、ゲンガー、ドラン、ミミッキュのようなエルフーンが止まるポケモンがいない時 → ガブコータスエルフーン
- 上記のポケモンがいるとき → ハガネールムウマレヒレ
- バトン → ガブ + @2
- オニゴーリなど害悪系 → コータスハガネール@1
主にエルフーンが止まりそうな時以外はほぼ新世代エルフーン軸を選出した。
止まるやつや対面系で起点が作れなそうな時のみ裏のハガネール軸を選出した。
基本はこの2選出しかしない。しかし、バトンはどちらも得意では無いので、ガブで吠えて誤魔化していた。
また、ジャロ入りのような害悪には初手コータスで爆発しながら倒すことで起点回避をし、ハガネールのロクブラなどで身代わりを貫通しながら対処していた。
動かし方
まずガブでステロを撒く。次にガブを残せそうならコータスバック、無理なら死に出しをする。コータスを繰り出したらまず欠伸から入り、相手の出してくるポケモンをみて炎の渦をしてバインドし起点作成を行う(削りが必要なやつにはしっかり削りを入れていくことが重要)。そしたらあとはエルフーンで成長を積んで3タテするだけです。
サイクルを回しながら隙を見てトリルを展開するだけです。
苦手な相手
マンムー ぶっ刺さりです。ガブがステロしか撒けません。裏選出の時は必ずレヒレから入りましょう。
フシギバナ ムウマくらいでしか崩せないので注意。エルフーンでは基本倒せません。
ゲンガー、ドラン入り受けサイクル ゲンガー、ドランにエルフーンが勝てませんが、裏では受けサイクルが崩せないため基本的に勝てません。(ゲンガーを解雇した恨みなのだろうか・・・)
ガルド入り エルフーンでは勝てません。しかし、裏でも受け出しが効かないので不利対面を作ってしまうと1匹持って行かれてしまいます。レヒレで削るか、ハガネールを対面でうまく合わせることを心がけるように・・・
天候パ トリルで勝てる砂は怖くありませんが、雨は天候の取り合いをしないと基本勝てないので注意
みがまも系 表が晴れ、裏がトリルなので当然ターン稼ぎに弱いです。特にみがまもカグヤはかなり重たいです。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。
果たして、この構築の型、特に新世代エルフーンについて初見で当てられた方はいるのでしょうか?(いたらぜひリプやコメントください!)
というわけで、この晴れエースエルフーン構築というのがこのマイオナ地雷構築の正体でした。
こんな地雷構築と対戦してくださった皆様、本当にありがとうございました。
私は今期はレート頑張ろうと思い、エルゲンを捨てポリクチを使っていたのですが、結局私の腕では勝てなかったので1800に行くことを諦めてこの構築で遊んでいたところ、何と全勝で1800という今までの私では到達できなかったところまで行けました。
エルフーンを連れてここまでくることができてとても嬉しいです。
しかし、私の腕ではここが限界だったので、この記事を読んで興味を持ってくれた方がいましたら、是非新世代エルフーンをさらに高みへと連れて行ってくれると嬉しいです。
少し長くなってしまいましたが今回の記事はここまでです。拙い文章だったと思いますが、新世代エルフーンの魅力が少しでも伝えられたならば幸いです。
疑問、質問、誤字等ありましたら気軽にコメントやツイッター(@elfugenger_poke)までご連絡ください。あと、フォローもしてくれると私が喜びます!
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
↓最高レート時の画像
追記:レヒレを鉢巻オニシズクモに変えて潜っていたところ1858まで行けました!(しかし、このあとレート差マッチングからズルズル負けてしまい1700帯まで落ちてしまいました...)