初めましての方は初めまして、そうでない方はほんっとうにお久しぶりです。ひやしうめです。
前回の引退発言*1から4ヶ月ほど経ちましたが、エルフーンが解禁されたので復帰することにしました。
さて、私のブログではお馴染みである「変態型エルフーン考察」シリーズをやっていきたいと思います。
本シリーズでは、エルフーンの常識にとらわれずさまざまな可能性を模索していこう、というコンセプトで記事を書いています。
バックナンバーは以下タグから読めます。興味あればご一読ください*2。
変態型エルフーン考察 カテゴリーの記事一覧 - 冷やした梅はただの梅
SV初回となる今回紹介するのは、テラバーストゴツメエルフーンです。
せっかくSV編ということで、SVの象徴たるテラスタルを活かした型を考察してみました。
それでは紹介へどうぞ。
ごめんなさい、いつもはイラスト描いてたんですけど「社会人になったので時間がない」「そもそも引っ越した時に色鉛筆持ってきてない」って理由で描けないので、今作からイラストなしでお願いします><
性格:臆病
特性:悪戯心
テラスタイプ:水 (or 炎 or 岩)
努力値:H140 B252 C4 D4 S108
実数値:153-*-137-98-96-165
技:ムンフォ 宿木 コットン テラバースト
調整:
H:余り
B:ぶっぱ
C:端数
D:端数
S:最速ラオス抜き
由緒正しき型であるゴツメエルフーンにテラバーストを持たせました。それだけです。
ゴツメエルフーンはあまり知られていませんが、生半可な不一致抜群物理技程度なら対面から起点にして突破する化け物です。そこにテラスの耐性変化が合わさる事でより多くの物理アタッカーを突破できるようになります。
さらにテラバーストを加えることで、苦手なポケモンにも一矢抗えるようにするのがコンセプトです。
それでは詳細は以下からどうぞ!
考察経緯
円盤でエルフーン解禁だぁぁあ!!!!!
さあて、新技に悪巧みとかリフストとか地下水とかステロとかウェザボとかボディプレとか追加されてないかな??
→ゲーフリ「テラバースト(New) 終わり」
→私「は?」
→ゲーフリ「叩き没収!!自然の力没収!!」
→私「は????????????」
という事で、テラバーストを採用することにしました。
......嘘です。ちゃんと真面目に考えました。
キタカミ環境(ブルベリ環境は考察時点では不明だったので)をベースに考えた際に、
・カミ、サフゴ、暁ガチグマ、イーユイを除くと、環境が物理に寄っている
という点に目をつけた。
特にウーラオスは、選出画面で型の区別がつかない、一致テラスによるパワーの押し付け、剣舞の習得、等から対策が非常に困難になっていると感じた。
このことから、両ウーラオスに強いゴツメエルフーンが使いやすいのではと真っ先に思った。
次に、今作でエルフーンを使う上での課題について考える。すると、以下のポケモンがきついのが自明である。
・パオジアン(悪戯無効、一致弱点突かれる、高火力先制技持ち)
・イーユイ(悪戯無効、一致弱点突かれる)
・オーガポン(宿木無効、一致弱点突かれる、ムンフォ半減)
・サーフゴー(補助技無効、一致弱点突かれる、シャドボ以外の習得技ほぼ半減、我武者羅無効)
・ガチグマ(身代わり貫通超火力)
よって、これらをテラスで誤魔化す方法を考えた。
結論を言うと、最終的に水テラス+テラバーストに決まった。
これにより、先ほどのポケモンを以下のように誤魔化せる。
・パオジアン(悪戯無効、一致弱点突かれる、高火力先制技持ち)
→水テラス+コットンで氷柱落としのダメージを1/10*3に削減。聖剣はゴツメで削れ、ムンフォが抜群で入る。
・イーユイ(悪戯無効、一致弱点突かれる)
→炎技を半減しつつ水テラバで一致弱点がつける。
・オーガポン(宿木無効、一致弱点突かれる、ムンフォ半減)
→水テラス+コットンで炎蔦棍棒のダメージを1/10に削減。草弱点になることで急所ヒットしやすい蔦棍棒を打たせない。ウドホ打たせることでゴツメスリップを入れつつ、等倍テラバで削れる。
・サーフゴー(補助技無効、一致弱点突かれる、シャドボ以外の習得技ほぼ半減、我武者羅無効)
→水テラスで鋼半減かつ水テラバで等倍の削りダメージが入る。
・ガチグマ(身代わり貫通超火力)
→水テラバで一致弱点がつける。
もちろん、対面から倒せるわけではないが「何もできない」という状況がなくなり、選出しやすくなる。これが一番の狙い。
また、水テラスにすることで本来有利な水ラオスに対してテラス後も有利を残すことができる。これが他テラスと比較した際の一番の決め手。
ちなみに、他のテラス候補はこんな感じ。
- 炎
真っ先に考えた。先ほど挙げた中で最も無理なポケモンであるサーフゴーに対して一番のメタとなる。
しかし、
・テラスすると本来有利な水ラオスに不利になり、役割関係が崩壊する
・炎オガポの技が両方半減になる。つまり蔦棍棒を打たせやすくなっているため、ゴツメスリップが入らない&コットン時に一番怖い急所を誘いやすくなってしまう
という点から水に一歩劣りそうだと考えた。 - 岩
こちらはサフゴを諦める代わりに、炎オガポとイーユイに強くなる。
しかし、
・炎と同様に、テラスすると本来有利な水ラオスに不利になり、役割関係が崩壊する
・パオの聖剣が抜群で入ってしまう
・サフゴ無理ぽよ\(^o^)/
という点から劣る。
以上の考察により、
持ち物:ゴツメ
テラスタイプ:水
技:ムンフォ 宿木 コットン テラバースト
まで決まった*4。
特性
コットンガードを先制で打ちたいので悪戯心確定。
悪タイプに宿木が無効になるのですり抜けにしたくもなるが、そもそも悪タイプはフェアリー抜群であるため、「先制コットン+ゴツメ+一致ムンフォ」で遂行が間に合うケースが多い。
これは宿木に完全に依存することのないゴツメ型の利点である。
よって、パオ等の上からコットンできる悪戯心一択である。
調整/テラスタイプ
S:ラオスを意識したいので最速ラオス抜き(臆病108振り)。
B:対物理を意識した型&Hが低い方が宿木の回復的にお得なのでBぶっぱ。
H:偶数はキモいので残りのうち140振り。
C:端数
D:端数
めっちゃ簡単に決まりました。多分、ある程度経験を積んだエルフニストならすぐ思いつく調整だと思う。
テラスタイプは前述の通り水。ただし、構築によっては炎や岩も全然あり。
よって
性格:臆病
テラスタイプ:水 (or 炎 or 岩)
努力値:H140 B252 C4 D4 S108
実数値:153-*-137-98-96-165
となった。
持ち物
今回はゴツゴツメット。
採用の大きな理由としては、ウーラオスに繰り出すだけで大きく削れるから。
また、残飯では遂行速度が遅く、インフレ気味のSV環境では遅れをとりがちなため。
接触物理技を打つポケモンが少なくなったというのも事実ではあるのだが、それを差し引いても対ラオス性能はやはり魅力的だと思う。
技
最強攻撃技。筆者はこの技を切るのが大嫌いなので大体覚えさせている*5。
今作でも、対ラオスや対悪タイプ(主にパオジアン)を考えたら必須だと思う。無難に強いよね、この技。
- 宿木の種
実は筆者としては採用の珍しい宿木の種。というのも宿みがでチマチマやるのが性に合わないからである()
だが、ゴツメ型では貴重な回復ソース&削り技としてほぼ必須レベル。
物理と対面したら、コットン→宿木の順で打つと、コットンみて引いた相手の特殊アタッカー等に宿木が入るのでおすすめ。
また、豆知識としてキョジオーンに対して宿木すると「塩漬けのスリップ」<「宿木の回復量」となる。そのため、適当にお茶を濁しておけば倒されないので実は対塩性能がそこそこある。地味有能ポイント。
当たり前だが悪タイプやサフゴには効かないので注意。
- コットンガード
先制B3↑のチート技。特にテラスの耐性変化と組み合わせたりするといきなり物理耐久が10倍とかに跳ね上がったことになる。普通に変態()
この技とゴツメや宿木を合わせて物理を嵌めていくのがこの型のお仕事。
ちなみに、ハッサム程度の火力であればテラス切らなくても対面から詰め切れます()
なお、最大の役割対象である両ラオスには確定急所で貫通されます。なのでラオスには基本即ムンフォ推奨。
- テラバースト
今作唯一の新規習得技。叩き落とすと自然の力*6を犠牲に手に入れた。いや、この技ほぼ全ポケモンに配布されてるよね???
本来なら勝てない相手に一矢報いるために採用。実際には火力が低すぎて倒せはしないのだが、意外といい削りになる。
特に、ムンフォを打ってもロクなダメージにならない鋼タイプなどを相手した時に、暇なタイミングで打ったりしていた。ゴツメエルフーンで相手を削ることは、攻撃を被弾する回数を減らすことにつながるので、実質的な耐久向上とも言える。
また、毒テラスしたラオスへの打点にもなったりするのが面白かった。まあ、倒せないけど()
ダメージ計算
ポケモンの横についている数字は実数値です。
与ダメ(H-D)
・水ウーラオス(175-81)
132~156(75.4~89.1%) 確定2(ゴツメ2回から確定)
・パオジアン(155-86)
122~146(78.7~94.1%) 確定2(ゴツメ2回から確定)
- テラバースト
・イーユイ(131-140)
66~78(50.3~59.5%) 確定2
・炎オーガポン(187-117)
39~46(20.4~24.5%) 確定5
・暁ガチグマ(220-86)
104~126(47.2~57.2%) 高乱数2(85.9%)
・サーフゴー(194-112)
40~48(20.6~24.7%) 確定5 (←うんちダメージ)
・ハッサム(177-101)
45~54(25.4~30.5%) 確定4
被ダメ(A or C)
・水ウーラオス(A200)の水流連打
16~20(10.4~13.0%)×3 乱数3耐え(連続技の関係上計算が難しいので、確率は略)
・悪ウーラオス(A200)の暗黒強打
47~56(30.7~36.6%) 低乱数3耐え(37%)
・パオ(A189)の氷柱(B3↑水テラス)
18~21(11.7~13.7%) 乱数8耐え
・オーガポン(A172)のウッドホーン(B6↑ 水テラス)*7
32~42(20.9~27.4%) 高乱数4耐え(89.7%)
・ハッサム(A200)のバレット(B3↑)
42~50(27.4~32.6%) 確定3耐え
・カイリュー(A204)のアイへ(B3↑)
36~44(23.5~28.7%) 低乱数4耐え(9%)
→不一致弱点程度なら余裕で詰め切れます
・イーユイ(C205)の放射
72~85(47.0~55.5%) 低乱数2耐え(22.7%)
・サーフゴー(C203)のゴールドラッシュ(水テラス時)
72~84(47.0~54.9%) 低乱数2耐え(30.9%)
・暁ガチグマ(C205)のブラッドムーン
169~199(110.4~130.0%) 確定1 (ハイボなら耐える...)
運用方法
基本的に対面した物理に対してコットンで嵌めていく。
特に、物理弱点をついてくる相手と対面すると、舐めて突っ張ってくるので起点にしやすい。
コットンを見ると引き or 積み技をしてくるので、コットン→宿木と打つといい感じに展開進められる。
なお、特殊ポケモンが相手にいると全抜きを狙いにくいので、そいつを倒してからエルフーンを展開する、すなわち2匹目以降に置いておくと仕事する。
基本的に後投げは行わずに対面から起点にする(素だと耐久が低すぎるため)が、ラオスだけは例外。ゴツメをぶつけたいのでラオスには後投げしていい。
テラバは削り入れたい時に打ちましょう() 基本的に前述したエルフーンの苦手な相手に対して、勝とうとして打つ技ではないので注意。あくまで削り技。ダメ計見れば対面勝てないのはわかると思う。
相性のいいポケモン
当たり前だが、ゴツメエルフーンは物理に強いポケモンなので、特殊に強いポケモンを裏に置いておきたい。
また、相手の特殊ポケモンを強引に倒して2 VS 2にするのも強いので、1-1交換が得意なポケモンも相性がいい。
- ハバタクカミ
今作の筆者のゲンガー枠*8。特防が高いので特殊に強い。エルフーンで物理を流し、こいつで瞑想の起点にするのが強力だった。
おすすめは電気テラスの瞑想痛み分け。サフゴやポリ2を起点にできるのが偉い。
- テツノドクガ
エルフーンの苦手なサフゴ、カミ、炎オガポなどに強い。メテビの起点にして裏ごと貫く動きが強力。
ただし、ラオスやカイリューに縛られやすいのが難しい。
- コノヨザル
初手からスカーフ命懸けで1匹倒して、後ろからエルフーンを展開していく動きが中々ユニークだった。
ゴーストに命懸け透かされた場合の立て直しが難しいので、そこはケアしておくこと。
使用感
ランクマ解禁前にカジュアルで以下の構築で使用。
スカーフコノヨで1:1交換してから、エルフーンで嵌める動きを目指した。
こちらは使用感自体はよく、エルフーンもよく出せていた。
しかし、
・ランクマがいざ始まったら特殊が思ったより多い(アシレラティ姉妹*9ポリ2など。サフゴやカミも多め)ので選出しづらい
・コノヨの命懸けを透かされた時の立て直しが厳しい
という点から、ランクマでは以下の構築に変更。
こちらは暁ガチグマで一匹持って行った後エルフ+積みアタッカー()を展開していく動きを目指した。
使ってみた時の感想を箇条書きで以下にまとめる。
- 物理アタッカーと対面させれば大体安定して嵌められる。
- 相手の選出に一匹特殊がいる程度であれば、宿木を入れて後続の起点にする動き等を取れるのでそこまで腐らない→積みアタッカーとの相性が良さげ。
- 対ラオスはかなり強い。倒せなくてもゴツメで後続の圏内まで削ったりできるのが偉い。といてもなぜか水ラオスが投げられたので、ラオス見たら選出していいのかも()
- 苦手な相手(サフゴ、カミ、炎オガポ、イーユイなど)は固まって構築に入っていることが多く、そういう構築にはそもそも投げる機会がなかった(そのため、勝ちの目がワンチャンありそうな炎オガポとは対面させる機会がなかった。検証できなくてすまん...)。
- テラバに関しては、エルフに投げられやすい物理鋼(ハッサム、ドドゲザン等)の削りとして活躍した。被弾回数を減らせたので悪くはないと思う。
しかし、アンコールが欲しい場面も結構あり諸説。選出機会を減らしてもいいのであれば、より役割遂行が確実なアンコールでいい気がする。宿木+アンコなら塩とかにもめっちゃ強くなるし。
こんな感じ。
きちんと構築を組めば、ゴツメ型はしっかり活躍してくれるので悪くなかった。
というか、単体性能で言えばおそらく今作のエルフーンではゴツメが最強レベルだと思う。
ただし、エルフだけで全抜きは厳しいので、特殊に倒されたらそれを起点にできる積みアタッカーがいると強いよねって感じだった。
テラバは悪くないけどアンコと選択ってのが結論。ぶっちゃけアンコ>テラバ説
ということで、ゴツメエルフーン普通に強かったです。
エルフーンに興味がある方はぜひ使ってみてください。
あとがき
ここまでお読みいただきありがとうございました。
SVでは初となる「変態型エルフーン考察」いかがだったでしょうか?
今回はエルフーン唯一の新規習得技である「テラバースト」にスポットを当てながら、ゴツメ型の紹介をさせていただきました。
ちゃんと構築が組めれば強い型なので、興味があれば使っていただけると幸いです。
質問や相談など何かありましたらコメントやtwitter(@elfugenger_poke)までお願いします。使ってみた報告もくれると嬉しいです><
それでは今回はこの辺で失礼します。
ずっとパルデアエルフーンとか言ってタギングル使ってたけど、エルフーンに乗り換えたらバカクソ強くて笑った。
やっぱ私はこの子と心中しますわ() グッバイタギングル
ちなみに型のアイデア自体は4~5個くらいあるので、試す時間&執筆時間が確保できれば今作もシリーズ化できそうです。期待しない程度に待っててください。
*1:夏から冬になり、自律神経系がだいぶ落ち着きました。今ではランクマしてもそこまで熱出ずにやれてます。ご心配おかけしました。
*2:地味にウルトラサンムーンの時代から続けているので5年以上になる。息が長い。
*3:抜群(×2)が、半減(1/2)×防御3↑(2.5倍)に。本来受けるダメージより1/4×1/2.5 = 1/10になる。
*4:ちなみに、ここまでの考察は私の師匠であるソラさんにも考察に協力していただきました。ありがとうございます。ちなみに、この記事はソラさんに無許可で書いてるけど大丈夫かしら...?(許して><)
*5:多分この変態型エルフーンシリーズでも、物理型だったAD草Z型以外は大体覚えさせてるんじゃないかな
*6:自然の力、そもそも作品からリストラされてんのよね...。やはりオープンワールドとは相性が悪かったか?
*7:実は、エルフーンが上をとっていれば以下の動きで対面相打ち持って行けたりする。
エルフーン水テラスコットン オガポ蔦棍棒
→エルフーンコットン オガポウッドホーン(ゴツメ入る)
→エルフーンテラバ オガポウッドホーン(回復-ゴツメ 振り方や乱数にもよるが10ダメージほど入る)
→エルフーンテラバ オガポウッドホーン(回復-ゴツメ)
→エルフーンテラバ オガポウッドホーン(ゴツメで相打ち)
エルフーンでオガポと戦うのは最終手段なのでできればやりたくないが、水テラバがあればワンチャン残せることは覚えておくといいかも。
ちなみに、岩テラスなら勝てます。
*8:ゲンガー?奴は死んだよ...。真面目な話、私は7世代にムウマ、ムウマージ共にゲンガーの代わりに入れて1800まで行ったことがあるので、ハバカミに変えても許されるでしょ()