変態型エルフーン考察その18 蜻蛉イバンエルフーン
どうも、ガラルマタドガスが渋いイケメンで結構気に入ったひやしうめです。まあ、エルフーンと合わせたら鋼の一貫やばそうなので使うかは怪しいですが...(その前にエルフーンがいるかどうかが怪しい)
さて、今回紹介するのは蜻蛉イバンエルフーンです。名前はもっと良いのを考えようかと思ったんですけども、直球な方がどんな型か伝わりやすいのかなと思いそのままな名前にしました。
それでは、紹介に入ります。
イバン要素 is どこ?
エルフーン@イバンのみ
性格:呑気
特性:悪戯心
努力値:H236 B140 D132
実数値:165-87-135-97-112-108(最遅)
技:ムンフォ 蜻蛉 身代わり 我武者羅
調整:
H 4n+1
HB 残り
HD ゲコのれいび15/16耐え、臆病テテフのサイキネに対し我武者羅ムンフォでほぼ倒せるライン
S 実数値109ランド(岩石後最速ミミ抜きまでS落としたランド)まで抜かれ
従来のクッション型エルフーン*1では、蜻蛉で回すには耐久が足りず中途半端になりがちだったところを、イバンにより行動回数を確保することで仕事させやすくした型です。
従来のイバン型(穏やかイバンエルフーン )の対面性能と崩し性能をある程度維持したまま、クッション性能を大きく高め、より広範囲の仕事ができるようになっています。
考察経緯
蜻蛉するエルフーン、耐久が中途半端すぎて行動回数足りねぇ...
→イバンを使えば行動回数を1回多く稼げるのでは??? 序盤はクッションとして蜻蛉で回し、削れたらイバン我武者羅の削り役にスイッチできるの面白そう。
→イバンエルフーンはすでに考察済み(穏やかイバンエルフーン)なので、これをうまく調整し直そう
→穏やかイバンエルフーンの自然の力をイバンムンフォで代用すれば、一部のポケモン()には勝てなくなるが、蜻蛉のスペースを空けられそう。身ががむの崩し性能も従来通りの性能を維持できそう。
→クッション性を高めるために耐久調整はHに厚くしつつ、C無振りでも臆病テテフ倒せるようにDライン下げて、残りをBに回そう。
→完成!!
書いてある通り、序盤はクッションとして蜻蛉でサイクルを回し、仕事できないHPになったらイバン我武者羅で削り役として仕事する型。
他にもイバンを利用したストッパーや、身ががむによる受けサイクルの崩し、パーティの苦手なポケモンを我武者羅+イバンムンフォで対面的に処理したり等、従来のイバンエルフーンの仕事もある程度こなすことができる。
穏やかイバンエルフーンとの比較としては、あちらは自然の力による対面性能を意識した型であるのに対し、こちらは対面性能を下げた代わりにクッション性能を大きく上げた型となっている。性能の尖りは薄くなった分、より汎用的な役割が持ちやすい。
特性
先制身代わりのできる悪戯心一択。先制身代わり+イバン我武者羅による、絶対先制我武者羅コンボはエルフーン系統の特権かつ強力無比。ニトチャだろうが加速だろうが関係なく我武者羅を通すことができる。
調整
Hは身代わり4回で1になる4n+1かつ、クッション役ということでなるべく多く割きたかったので、実数値165となる236振り。
Dはダスト無しかつ火力アップアイテムがなく、かつ手裏剣を撃ってこないゲッコウガ*2に勝てる可能性を残すために、れいび最高乱数切り耐えのD132振り。この振り方でも、臆病テテフがサイキネで最低乱数引かない限りは次のムンフォで確定、引かれても62.5%で倒せるので、Cは無振りで大丈夫と判断。
残りはBに全て回し、補正もBに。
最後にクッションということでSは準速ガッサ抜かれとなる下降補正個体値29までは確定だが、今回は耐久振りランドに対しても下から蜻蛉できる可能性のある最遅とした。実数値108なため、呑気ランド(99)には先制してしまうものの、最速ミミッキュを岩石後抜けるように個体値を落とした個体(109)までなら下から蜻蛉が可能になっている。また、地味に4振りロトム抜き抜きでもある。
よって
性格:呑気
努力値:H236 B140 D132
実数値:165-87-135-97-112-108(S個体値0)
となった。
持ち物
行動回数を稼ぐイバンの実。イバンの詳細および使い方は変態型エルフーン考察その12 穏やかイバンエルフーン - 冷やした梅はただの梅に書いてあるので参照してください。
見ればわかると思うが、エルフーンと相性が良く、非常に使い道の多いアイテムである。
技
お馴染みぶっ壊れメインウェポン。超絶スーパー汎用技。今回は自然の力を採用していないこともあり、我武者羅後止めを刺すのはこの技となる。どう考えても必須。個人的には物理型レベルにならない限りこの技を切る選択肢は思い浮かばない。
- とんぼ返り
クッションエルフーン御用達の後攻蜻蛉。今回のコンセプト技。
ガッサ対面で非常に安定して有利対面を作ることができる。他にも今回は耐久振りランドなどにも後攻蜻蛉できる他、ミミッキュの皮外しなどにも使える。
- 我武者羅
最強の削り技。イバン我武者羅によりクッションエルフーンの仕事の少なさを改善するために採用。
HPが少ない時の削り技である他にも、スカーフテテフとのタイマンを制したり、受けサイクルを崩したりと用途は多岐にわたる。
個人的にはエルフーンの覚える技の中で、ムンフォ、身代わりの次に強力な技だと思ってる*3。
- 身代わり
エルフーンの覚える最強の補助技。我武者羅やイバンのHP調整のために必須。
他にも様子見や、相手の補助技牽制、ターン稼ぎ等、非常に万能な技である。
特に、絶対先制身代わりとイバン我武者羅で、ニトチャされようが加速されようが我武者羅を入れられるのは非常に強力。なんならフレドラリザXやフレドラ馬車なら1-1交換できてしまう。
ダメージ計算
ポケモンの横についている数字は実数値です。
与ダメ(H - D)
・コケコ(145-96) 55~66(37.9~45.5%) 確定3
・レボルト(155-100) 52~63(33.5~40.6%) 確定3
・マンダ(170-111) 96~114(56.4~67.0%) 確定2
・メガギャラ(171-150) 72~86(42.1~50.2%) 乱数2(0.3%)
・テテフ(145-136) 39~46(26.8~31.7%) 確定4(臆病サイキネに我武者羅で最低乱数引いても62.5%、それ以外は確定)
被ダメ(A or C)
・ガッサ(A200)の岩石 51~60(30.9~36.3%) 乱数3(56.5%)
・ランド(A216)の地震 45~54(27.2~32.7%) 確定4
・メガラグ(A222)のれんち 94~112(56.9~67.8) 確定2
・ミミッキュ(A156)のミミZ 124~147(75.1~89.0) 確定2
・ゲコ(C155)の変幻れいび 140~168(84.8~101.8) 乱数1(6.3%)
・テテフ(C200)のサイキネ 136~162(82.4~98.1) 確定2
・テテフ(C182)のサイキネ 124~147(75.1~89.0) 確定2
・レヒレ(C161)のムンフォ 78~93(47.2~56.3%) 乱数2(78.9%)
・レボルト(C216)のめざ氷 88~104(53.3~63.0%) 確定2
・コケコ(C147)のめざ氷 60~72(36.3~43.6%) 確定3
・ポリ2(C126)のれいび 78~92(47.2~55.7%) 乱数2(69.9%)
運用方法
基本的には従来のクッションエルフーンと同様に、ガッサや地面タイプ等に繰り出し、蜻蛉で有利対面を作る。HPが削れてクッションとしての仕事が遂行できなくなったらイバン我武者羅による削り役にスイッチする。
他にも、
- スカーフテテフや一部のゲッコウガなどを我武者羅+イバンムンフォで対面から倒す
- ニトチャリザや馬車、アーゴヨンなどの強力な積みアタッカーに我武者羅を入れて後続の先制技圏内に入れる
- 身ががむで耐久ポケモンを後続圏内に削る
- イバンムンフォで削れた高速アタッカーを上から縛る
等、イバンを利用した多岐にわたる仕事が可能。
役割は多彩であるが、我武者羅のためにHPを削る関係上できる仕事は1~2つ程度であるため、選出画面からどの役割をさせるかを慎重に選んで仕事させたい。
相性のいいポケモン
-
メガゲン
蜻蛉と相性のいい影踏み持ち高速アタッカー。ついでに筆者の相棒枠。
ゲンガーが苦手な地面に対してエルフーンをクッションとして投げられる。他にも、対受け構築には非常に強く、エルフーンの我武者羅と合わせて壊滅させることができる。通称ヲタク殺戮エルゲン。
型はCSアタッカーがおすすめ。
超火力による対面性能に優れたポケモン*4。苦手な地面や電気にエルフーンをクッションとして投げやすく、逆にエルフーンに投げられる草や鋼にめっぽう強い。
また、我武者羅とニトチャの相性も良く、サイクルを回しつつ全抜きを狙うことも可能。
我武者羅と相性のいい高速先制技持ち。ゲッコウガに限らず、先制技持ちは相性がいいが、ゲッコウガは特にエルフーンとの補完に優れている。
ゲコの苦手な耐久ポケモンを我武者羅により圏内に削ったり、ガッサをエルフーンに一任でき、逆にエルフーン側から見ても、繰り出される炎や鋼にはゲコが強く出ることができる。ゲコの耐久のなさを蜻蛉の無償光臨で誤魔化せるのも利点。
- UB
我武者羅とブーストの相性がいい。特に蜻蛉と組み合わせやすいなんかは強力。
使用感
で使用。蜻蛉ルチェンで有利対面を作って崩すことを意識した。
使用感としては、構築が蜻蛉ル基調だったこともあり、選出は比較的しやすかった。だが、選出した時はクッション役としての活躍ほぼなく、我武者羅+イバンムンフォによる苦手な相手の処理を担うことがほとんどであった。特に、スカーフテテフが通り過ぎてて貫通しているレベルなので、エルフーンで対面的に処理する流れが多かった*5。
これだと、普通のイバンエルフーンでよくない?となりそうだが、クッション役もできるということによる選出のしやすさや、戦術の組み立てやすさはこの型独自であり、強力な点だと感じた。むしろ、クッションでありながら不利対面も捲れると考えると、非常に優秀だと思う。
総じて使いやすく、戦況に応じて器用に動ける型だった。
あとがき
ここまでお読みいただきありがとうございました。蜻蛉イバンエルフーンいかがだったでしょうか。穏やかイバンエルフーンの亜種のようなものでしたが、結構使いやすくオススメできる型です。何かの参考になれば幸いです。
何か質問やコメント等ありましたら、コメントやtwitter(@elfugenger_poke)までお願いします。
それでは今回はこの辺で失礼します。
夏休みだし、そろそろイバンエルフーンをレートでちゃんと活躍させたい。
*1:主に、Sを準速ガッサ抜かれまで落として蜻蛉を持たせた型のことを指す。こうすることで、ガッサ対面相手が突っ張ろうが引こうが蜻蛉が安定択になる。有名なのだと、ORASの時に存在した呑気お盆エルフーン。ムンフォ蜻蛉痺れ粉アンコで、ガッサや地面タイプ等へのクッションとなりつつ麻痺撒きや積みへの切り返しを担っていた。
私も両刀チョッキエルフーン やスタグレエルフーンで新たなクッション型の考察しているが、いずれも耐久の低さによる行動回数の稼ぎにくさという欠点がある。
本来はここを悪戯補助技で補うのだろうが、私は追い風と身代わり以外の悪戯補助技をあまり信頼していないので、今回の型のようなことになっている() まあ、エルフニストの中には一人くらい補助技アンチがいてもいいでしょ...()
*2:こんなゲッコウガいるのかって? これが意外といるんですよ。ダスト持ってても命中考えてれいびしてきたり、上とってる安心感から手裏剣してこないこともありますしね... なお最近のゲッコウガはみんなダスト撃ってくる
*3:ただのみががむ厨です。ごめんなさい><
*4:自分の使用個体のオバヒが命中50だったので、最近までその対面性能の高さに気がつかなかった。ニトチャ放射しか今まで使ってなかったけど、当てるオバヒ最強っすね()