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【パルデアのエルフーン考察 その5】軽業毒アンコタギングル

どうも、エルフニストのひやしうめです。

今回もパルデアのエルフーンこと、タギングルの型紹介をやります。最近、自分の中でタギングルの考察が結構熱い。
(なんでタギングルがパルデアエルフーンなのかについては、以前の記事を参照)

elfugenger.hatenablog.com

 

今回紹介するのは軽業毒アンコタギングです。
この型は実況者のしぇいどさん主催の「令和相棒自慢杯2023」に参加した際に使用したものとなっています。
大会のルールで絶対選出しましたが、かなり使い勝手が良かったので読んでくださると幸いです。

とりあえず型概要から順に述べていきます。

【以下常体】

 

タギングル@風船

Normal Sprite

性格:腕白
特性:軽業
テラスタイプ:
努力値:H228 B236 D44
実数値:167-115-126-*-98-130
技:叩き落とす 蹴た繰り 毒々 アンコール

調整:
H:8n-1
HB:あまり(特化鉢巻パオジアンの氷柱落としを87.5%耐え程度)
HD:サーフゴーの特化ゴールドラッシュ耐え
S:軽業発動後、実数値173(最速106族)のスカーフまで抜き

 

初見だと中々意味不な技構成/持ち物の軽業タギングル。
実は、前回(↓)の軽業前歯タギング怒りの前歯/挑発を毒々/アンコールに変えただけ。

elfugenger.hatenablog.com

 

この型は、先発の削り・荒らし、起点回避、崩し等をすることが主な仕事。役割範囲を大きくは定めず、なるべく広く浅く対応できることようにしている。
できることの例は以下のような感じ。

  • 毒々+叩きで相手の先発を弱体化&大まかに型を割る
  • アンコールで相手の起点になることを回避 or 後続の起点を作る
  • 耐久振り+軽業で相手の高速アタッカー(ex.パオジアン)の対面処理
  • 毒々+アンコール耐久ポケモン(ex.チオンジェン)の行動を阻害
  • 風船により、対地面(ex.ディンルー)で地震以外を打たせてアンコールし、行動回数を確保する

このように、貧弱な見た目の割にはできることが豊富()
割と先発に来やすいポケモンに対して対抗策があるので、先発に出しやすいようになっている。

型の詳細については、以降の各項目にて紹介する。

 

特性

ディンルーに毒々、アンコールを入れたいので軽業の採用。アイテムを消費するとSが2倍になる。交代すると効果が消える。

四凶が全員悪タイプという事もあり悪戯心が簡単に無効化されてしまうので、現環境では軽業>悪戯心だと考えている。

また、軽業は持ち物の風船と非常に相性がいい
風船というアイテムが攻撃を喰らうだけで消費できるため、簡単に特性発動を狙える。

軽業を採用するメリットとして、耐久振りとS振りを事実上両立できるという点がある。
タギングルは素の耐久が低く、H振りだけでは攻撃技+先制技で落とされてしまう。
耐久にぶっぱすると、Sが足りないため上から2回殴られて倒されてしまう。
しかし、軽業ならば耐久ぶっぱを維持しながら相手の上を取ることができ、行動回数を稼ぐことができる。
ちなみに、軽業発動後はカミやツツミを余裕で抜き去り、1加速した最速クエスパトラより速い程度になる。

以上より、軽業にすることで圧倒的な数値を実現できる。

 

持ち物

地面を無効にできる風船タギングルの弱点が実質エスパーのみになる。

攻撃されるだけで簡単に消費されるので、軽業と相性が死ぬほどいい

環境にディンルーが多く、至る所から地震が飛んでくるので有用に働く機会は多い。
一発耐える襷との違いは、軽業の発動のしやすさと、耐久ガン振りによる先制技耐性。

また、アンコールとのシナジーが非常に高い
特に対地面では、地面技以外を打たせてからアンコールで縛る、という動きが強力。
例えば、VSディンルーではカタストロフィで縛ってしまえばこちらは倒されることがほぼなくなる。そのため、毒々を入れ、持ち物を叩き落として、とやりたい放題できる。

 

調整/テラスタイプ

※調整は【パルデアのエルフーン考察 その4】軽業前歯タギングル と同じです。

軽業があればSは無振りで足りているので、ほぼHBぶっぱ。

HPは定数ダメ意識で8n-1となるH228振り。

D方面はサーフゴーへの行動保証が最低限欲しかったので、特化ゴールドラッシュ耐えとなるD44振り。叩きから入れば、相手がスカーフだろうと眼鏡だろうと2回は動けるようになる。

対パオジアンを意識して、残りはBに振り切り(B236振り)。

 

ラスタルを切ることはほぼないが、テラスタイプ*1が一番有用だと思う。
メリットは以下の通り。特に、面倒な対サーフゴーで打点を持てるようになるのが偉い。

・弱点のエスパーを無効にできる
・叩き落とすでH振りサーフゴーをそこそこの乱数2発で倒せる
・対霊の役割を一応維持できる

 

以上より、調整は以下に決まった。

性格:腕白
テラスタイプ:
努力値:H228 B236 D44
実数値:167-115-126-*-98-130

 

  • 叩き落とす
    持ち物を落とせる便利技。これが無いとサフゴで詰むので半必須()*2
    アイテムを落とすことで、相手の弱体化は勿論のこと、型判別にも繋がるのが偉い。
    最近のカイリューはラムが多いので、叩き→毒々と入ると安心だった。
    なお、ブーストエナジー持ちには打点が下がるので注意。

 

  • 蹴た繰り
    呼ぶ悪タイプ用の打点。悪戯心の補助技が無効を狙って悪タイプは繰り出されやすいので、そこに安定して削りを入れるために採用。
    特に、対パオジアンで必須級。襷だろうが蹴た繰り→上から軽業蹴た繰りで落とせるのが偉い。
    また、単純に悪/格闘の技範囲自体広め。フェアリーには両方半減されるが、毒タイプのタギングルにフェアリータイプは投げられない。
    なお、イーユイにはうんこみたいなダメージしか入らないので注意。軽すぎだろ...()

 

  • 毒々
    削り技。怒りの前歯の代替品。
    対キョジオーンや攻撃的な構築を使っているときは怒りの前歯に軍配が上がるが、対ディンルーや対チオンジェン、受け寄りな構築を使っているときは毒々に軍配が上がる。
    特に今回気にしたのは対ディンルー
    怒りの前歯では、お盆の実のせいで実質1/4しか削りを入れられない。しかし、毒々ならば一度入れてしまえば後はターンを稼ぐだけでどんどん削りが入る
    この、「ターンを稼ぐ」という点で後述のアンコールが役に立つ。
    また、それ以外にも筆者が好んでキョジオーン入りの詰ませるパーティを使っていたので、それとの相性の良さも光っていた。
    他にも、前歯/挑発では打点が低かったハバタクカミやミミッキュ、コノヨザルなどに対して役割を持ちやすくなったのも利点。
    逆に、対キョジオーンやアーマーガアなどには役割を持ちにくくなったので、そこは環境との兼ね合いかも。

 

  • アンコール
    今作最強補助技。風船との相性が鬼*3
    主に起点回避や起点作成で使える。が、一番重視したのは対ディンルー
    ディンルー対面でタギングルに打たれる技は、地震/カタストロフィ/ステロのいずれか。
    このうち地震は風船で無効なので除外するとして、カタストロフィとステロのどちらもアンコールで縛ってしまえばタギングルは倒されない
    よって、ディンルー対面:毒々アンコールの動きがド安定だった。
    一応相手の毒テラスが裏目だが、そもそもディンルー側は有利対面と認識しているので、誰もテラスを切ってこなかった。
    アンコで縛った後は、叩きでお盆落として蹴た繰りで削っていけるので悪くない。
    引かれても、後続に毒やら叩きを追加で通せるのでむしろ良展開。
    本当に優秀な技だった。

 

動かし方

基本的に先発出し。
特に、高速アタッカー(パオジアンマスカーニャなど)や地面タイプ(ディンルーなど)などが来そうなときは有利を取れるので積極的に出す。
他にも、毒を入れれば後続で受けて詰められそうな時も選出していた。

 

経験則で動かし方わかってきたのは以下あたり。

  • VSパオジアン
    氷柱は特化鉢巻ですら高乱数(87.5%)耐え。蹴た繰りは確定1。怯んでも、次のターンは軽業で上から入る。
    よって、対面蹴た繰り安定。
    対襷では氷柱+礫を耐えるが、氷柱+不意は耐えない。
    そこで、蹴た繰り→軽業毒々で勝ち。氷柱2連で押された場合も相打ちは確定で取れる。
    ただし、相手視点軽業は見えていない可能性が高いので、蹴た繰り→蹴た繰りの方がいい気がしなくもない()

 

  • VSディンルー
    風船により地震以外の技を誘ってアンコで縛れる。大体カタストロフィかステロなので、アンコで縛ったら好き放題できる。
    大体以下の動きで安定
    毒々アンコ(地面技以外を縛る)→叩き
    →(居座るなら)蹴た繰り、(引いてくるなら)叩きor毒々

    相手が居座れば突破まで持っていけ、引いてくれば毒が入ったディンルーを流した上で裏に仕事できるので、展開としては悪くない。
    仮にディンルーを突破した場合も、アンコールのおかげで裏の起点になりにくいのも偉い点。

 

  • VSカイリュー
    前までは耐久系の型が多かったので毒々安定だったが、最近はラムがかなり増えた印象。
    よって、叩き毒々が安定。
    叩きは鉢巻に対してもケアが効きやすいので悪くない一手。

 

使用感

前述の通り、しぇいどさん主催の「令和相棒自慢杯2023」で使用。
使用構築・結果は以下の通り。

使った感じ、使用感はなかなか良かった。順位も3桁以内とまあ、悪くはない()

数値の高いポケモンでは無いため腐る展開も勿論あったが、大体の試合でそれなりに仕事してくれていた。
特に、四凶の中でも数の多いパオジアンとディンルーに対して仕事ができる、という点が非常に使いやすいと感じた。

構築は、タギングルで毒を入れて荒らしてから、カイリュー/キョジオーンで詰める or マスカーニャ/テツノブジンで対面的に戦うように組んだ*4。構築にもしっかりハマっており、無理なく選出に組み込めていたのはよかった。

ただ、叩き持ちが3匹もいたのは失敗かも。マスカの叩きの火力が下がるぅぅぅ()

 

以上より、絶対選出してもなお強い型だったので、気になったらぜひ使ってみてください。

 

あとがき

ここまで閲覧いただき、ありがとうございました。軽業毒アンコタギングル、いかがだったでしょうか。

前回の「軽業前歯タギングル」を四凶環境用にカスタマイズしたような型でしたが、かなり活躍してくれて嬉しかったです。
特に、タギングルの型はこれまでかなり難産で中々思うように活躍させられていなかったので、やっと活躍の方向性が見えたことに安堵しています。

今回の考察が新たな型開発のアイデアになったり、誰かの参考になれば幸いです。

何かありましたらコメントやtwitter(@elfugenger_poke)までお願いします。

それで今回はこの辺で失礼します。

 

 

 

 

やっとちゃんと活躍できるタギングルに仕上げられた気がする。ここまで5作目...。長かったですね。
そのうち、これまで育成したタギングル集、みたいなのもできたらなと思ってます。

*1:以前は格闘も候補に入れていた。しかし、現環境では格闘テラスを切りたい場面が一回もなかったので、悪で固定することにした。

*2:なお、サフゴ2発で落とせない程度の貧弱火力なので注意。

*3:これについては、以前投稿したHD風船ゲンガーの考察による気づき。地面技持ちに好き放題行動させない、という点が非常に強く感じた。こんな感じで、色々考察やってると他の型考察で生きてくることあるんですよ。だから変態型考察はやめられないんですよねぇ

*4:ゲンガーがだいぶおかしなことになっているが、これはイーユイピンポメタのHD水テラス型。多分一番頭おかしい型()
実際にはイーユイに当たらなかったが、ちょいちょい出した。大体負けた()
一番笑ったところはブーエナカミに電磁波入れたのに抜かれてたところ。S下げた弊害出とるやないかい...
ちな、この型は記事にする予定ないです。まあ、普通に汎用性無いし...。