冷やした梅はただの梅

変態エルフニスト全一を目指して

【パルデアのエルフーン考察 その4】軽業前歯タギングル

どうも、ひやしうめです。

今回はパルデアのエルフーンこと、タギングルの型紹介を久しぶりにやります。

なんでタギングルがパルデアエルフーンなのかについては、以前の記事を見てください><

elfugenger.hatenablog.com

 

今回紹介するのは軽業前歯タギングです。
この型考えたのが実はシーズン2(パラドックス四凶禁止環境)とかなので実質供養です()
ですが、パラドックス環境でも問題なく活躍できており、四凶に対してもそこそこやれたりするはず(最近潜れてないので机上論だけど)なので、見ていっていただけると幸いです。

とりあえず型概要から順に述べていきます。

【以下常体】

 

タギングル@風船

Normal Sprite

性格:腕白
特性:軽業
テラスタイプ:or格闘
努力値:H228 B236 D44
実数値:167-115-126-*-98-130
技:叩き落とす 蹴た繰り 怒りの前歯 挑発

調整:
H:8n-1(塩漬け意識)
HB:特化ドドゲザンのドゲザン+不意打ちを約97%耐え
HD:サーフゴーの特化ゴールドラッシュ耐え
S:軽業発動後、実数値173(最速106族)のスカーフまで抜き

 

へんちくりんな技/持ち物の軽業タギングル。

役割としては、先発の削り・荒らし、起点回避、崩し等であり、広く浅く対応できることを目指した。
主に先発に出し、挑発で相手の展開を止めつつ、怒りの前歯で削ったり敵の持ち物を叩き落とすのが仕事。

実は↓の毒手前歯タギングの亜種*1。役割等は大体同じなので、是非こちらにも目を通してほしい。

elfugenger.hatenablog.com

 

変な持ち物/技構成の理由については上記の毒手前歯タギングルと同様。
タギングルの欠点をとにかく補うことで、浅く広い範囲に対応できることを目指した。

  1. 悪戯無効となる対悪タイプにできることが少ない
    蹴た繰りの採用。悪タイプはタギングルに比較的投げられやすいので、誘って削りを入れられる。
  2. 地面タイプに対する行動保証のなさ
    風船の採用。特に、ステロ撒き系の地面タイプは風船+挑発で何もできなくなる。
  3. 強く役割を持てる相手がいない
    怒りの前歯+挑発の採用。先発にくる起点作り系や、受けの崩しといった役割を与える。また、叩き落とすの採用により、敵の型判別や弱体化を図る。
  4. 鋼タイプに打点が貧弱
    蹴た繰り怒りの前歯の採用

また、風船+軽業により耐久振りとS振りを事実上両立させる。これにより、実質2回の行動保証を与えることに成功した。

以上より、タイマンで誰かを倒すのではなく、構築の苦手なポケモンを後続圏内まで削るという仕事を新たに与えることに成功した。

細かい調整や技の意図については以下で説明する。

 

特性

今回は軽業の採用。アイテムを消費するとSが2倍になる。交代すると効果が消える。

風船と挑発との相性がよく、比較的簡単に特性を発動させることができる。

悪戯心でない理由は、補助技が挑発のみであり悪戯が不要だと思ったから。
というのも、
悪戯で挑発を上から入れたいポケモンが特に思いつかない
悪に無効なのが弱い(ディンルーやチオンジェンに挑発できない)
という点から、悪戯心はむしろ弱いと判断したため。

毒手前歯タギングルでは毒手を採用していたが、今回軽業を採用したのは耐久振りとS振りを事実上両立できるから。

タギングルは素の耐久が低く、H振りだけでは攻撃技+先制技で落とされてしまう。
しかし、耐久にぶっぱすると今度は行動回数を稼ぎづらくなる。

そこで着目したのは、風船というアイテムの壊れやすさ。これにより軽業を発動させることで、不足したSを補うのが狙い。
軽業発動後は、カミやツツミを余裕で抜き去り、1加速した最速クエスパトラより速い程度になる。

以上より、軽業にすることで圧倒的な数値を実現できる。
軽業発動込みなら、実質的な種族値は以下の通り

H:63
A:95
B:65
C:80
D:72
S:240

合計:615

なんとあのガブリアスも裸足で逃げ出すほどの数値である()
Sばっか高くて無駄が多い*2とか文句は色々ありそうだけど、まあ実質的な数値が高くなることはなんとなく実感できたと思う。

以上の理由より軽業。

 

持ち物

地面を無効にできる風船タギングルの弱点が実質エスパーのみになる。

環境にエスパー技持ちがほとんどいない点、耐久に振れば等倍打点は意外と色々耐えてくれる点から、実質気合いの襷。
襷との違いは、軽業の発動のしやすさと、耐久ガン振りによる先制技耐性。

攻撃されるだけで簡単に消費されるので、軽業と相性が死ぬほどいい
挑発も合わせれば、より発動が強固になる。

 

調整/テラスタイプ

軽業があればSは無振りで足りているので、ほぼHBぶっぱ。

HPはキョジオーンの塩漬けを喰らう展開がまあまああったので8n-1となるH228振り。

D方面はサーフゴーへの行動保証が最低限欲しかったので、特化ゴールドラッシュ耐えとなるD44振り。叩きから入れば、相手がスカーフだろうと眼鏡だろうと2回は動けるようになる。

残りをBに振り切ったら、ドゲザのドゲザ+不意を高乱数で耐えるようになったのでB236振り。

 

テラスタイプについては、基本的に切らないのでなんでもいい気がする。
多分理想は毒手型同様格闘or悪 それぞれのメリットは以下の通り。

格闘
・HP192までのドゲザを蹴た繰りで一撃で落とせるようになる


エスパーを無効にできる
・叩き落とすでH振りサーフゴーをそこそこの乱数2発で倒せる
・対霊の役割を一応維持できる

 

以上より、調整は以下に決まった。

性格:腕白
テラスタイプ:or格闘
努力値:H228 B236 D44
実数値:167-115-126-*-98-130

 

  • 叩き落とす
    持ち物を落とせる便利技。怒りの前歯が無効となる対霊への打点でもある。
    なお、サフゴは2発で落とせない程度の貧弱火力なので注意。
    当然、ハバタクカミにも大した打点が入らない() が、相手から見れば不利なはずなので基本引いてくる、と思う。

 

  • 蹴た繰り
    呼ぶ悪タイプ用の打点。悪戯心の補助技が無効を狙って悪タイプは繰り出されやすいので、そこに安定して削りを入れるために採用。
    四凶も全員悪なのでこの技が通る...と思いきやディンルー/チオンジェンは固すぎて雀の涙、イーユイは軽すぎる、ということで有効なのは実質パオジアンのみ()
    だが、それでも毒づきよりは遥かに通る相手が多いので、広い相手に対応するために必要。特にドゲザを見ても臆する必要がないのは偉い。

 

  • 怒りの前歯
    ゴースト以外の有象無象に雑に削りを入れる技。劣化カタストロフィ()
    基本的にこの技を打って相手を削るのが役割。
    軽業+耐久振りによる2回行動で何か他の技+前歯を入れるのがコンセプト。
    また、挑発と合わせることで受けへの崩しの起点となれるのもいい点。

 

  • 挑発
    受けポケモンを挑発+怒りの前歯で崩したり、先発の起点作りを妨害するために採用。
    ステロ撒きのような先発展開役が多い環境なので、非常に優秀だと思った。

 

動かし方

基本的に先発出し。雑に誰かを前歯で削れば後続が通りそうな時、ステロ展開を阻止したい時などに出す。
また、前歯の通る受けポケモンを崩す用途でも選出する。

現環境の四凶に対しても、パオジアンは微有利、ディンルー/チオンジェンは挑発+叩き+怒りの前歯である程度誤魔化しは効くので、そこまで腐るということもないはず。

 

動かし方を固定できそうなのは以下あたり(?)

  • VSドドゲザン
    ドゲザ不意ほぼ耐え、けたぐり確定2。よって基本は以下の動きでOK
    こちら蹴た繰り→相手ドゲザン
    相手不意→こちら蹴た繰り
    ただし、テラスを切られると負けるので注意。テラスを切らせないためには、前歯→蹴た繰りの順でもいいかも*3

 

  • VSパオジアン
    氷柱は確定耐え。蹴た繰りは確定1。
    軽業によってSを逆転できるので、襷だろうが蹴た繰り2回で処す。
    なお、氷柱+礫は耐えるが、氷柱+不意は耐えない()
    ただし、相手視点軽業は見えていないと思うので、不意よりはその他の技を打ってくれそう

 

  • VSキョジオーン
    全ての技をフルに使用することで、塩漬けをくらいながらもかなり削ることができる。
    基本以下の動きを想定。

    こちら前歯→相手塩漬け
    こちら挑発→相手再生(失敗)*4
    こちら蹴た繰り→相手塩漬け

    ここで、蹴た繰りのダメージを見る。大体33%以上(キョジオーンがB無振りの場合)入っていれば残飯込みでも次の蹴た繰り圏内であることが多い。
    しかし、それ以下(キョジオーンがB振りの場合)だと蹴た繰り圏外となる。
    よって、次のターンは以下の動きをとる。

    (蹴た繰りが33%以上)
    こちら蹴た繰り→撃破

    (蹴た繰りが33%以下)
    こちら叩き→相手塩漬け(こちら死亡。このタイミングで挑発切れる)

    といった感じで、キョジオーンと1:1交換 or 大きく削って後ろに託すことができる。

 

使用感

四凶環境で試せてないので、パラドックス環境での感想です。

タギングルとしては使いやすい部類に入る型だと思った。

毒みが型はカミに強いという役割こそはっきりしているものの、それ以外が曖昧で選出に組み込みにくいという欠点があった。
しかし、今回の型はあえて役割を絞っていないため、雑に先発に選出できるのが偉い。

そして何より、耐久振り+軽業による2回の行動保証がかなり偉かった。
相手からは軽業をほぼ考慮されず、相手がS関係で混乱している様子が目に取れた。
例えば、ドラパを対面から叩き2回でしばいたり、岩石封じを食らってもさらに上から動いたりなど。

使い勝手も毒手前歯タギングルと大きくは変わっておらず、雑に怒りの前歯を入れて削る、という動きは強力だった。

ただ、タイマンで誰かを倒せるポケモンではないため、構築単位で動かし方や選出を確立してあげる必要がある。こいつで削った相手を誰で突破するのかなど。
闇雲に構築に突っ込んでも選出できないだけになったりするので、ちゃんと使うなら専用の構築をしっかり組んであげる必要がありそう。

以上より、ちゃんと強みのある型なので気になったらぜひ使ってみてください。
多分、今の環境でもそこそこの活躍はしてくれると思うので。

 

あとがき

ここまで閲覧いただき、ありがとうございました。軽業前歯タギングル、いかがだったでしょうか。

毒手型のリメイクのような型でしたが、軽業は軽業で強みがあって強かったです。興味を持った方はぜひ使ってみてください。
また、この考察が新たな型開発のアイデアになったり、誰かの参考になれば嬉しいなと思っております。

何かありましたらコメントやtwitter(@elfugenger_poke)までお願いします。

それで今回はこの辺で失礼します。

 

 

 

 

タギングル、有利な相手が少なすぎるから考えるのマジでむずい。その代わり縛られる相手もそんなに多くないけど。
エルフーンとかゲンガーはタイプの強みがあったから、選出させる相手を決めて型考えたりできたんですけど、タギングルはそれがないんですよねぇ...。ほんと難しい

*1:実は考察は全くの同時期。というか2パターン考えてどっちの方がいいか使って調べることにした。その結果、初期環境ではサザンドラの多さからS振りの価値が高く、毒手型に軍杯が上がっていた為そちらを紹介した。だが、サザンが数を減らしたパラドックス環境以降はこちらの方が使いやすさが上だったため、今回紹介する運びになった

*2:この例え超弱そう()

*3:蹴た繰りを見せずに前歯から入ると、相手視点有効打がないように見えるので、次のターンの蹴た繰りがそのまま通る想定。だが、前歯は命中不安なのでちょっと心配ではある

*4:守るがあると不利だが、アンコール警戒からかここで守るは打たれない印象