冷やした梅はただの梅

変態エルフニスト全一を目指して

【パルデアのエルフーン考察 その6】お盆毒前歯アグロタギングル

どうも、ひやしうめです。最近おにまいに死ぬほどハマってます。緒山が悪いんだぞ...。

というのは置いといて、パルデアのエルフーンことタギングルの型紹介をやります。
(なんでタギングルがパルデアエルフーンなのかについては、以前の記事を参照)

【パルデアのエルフーン考察 その1】お盆軽業剣舞タギングル - 冷やした梅はただの梅

 

今回紹介するのはお盆毒前歯アグロタギングです。名前なっが....。

ここ最近気に入って使っている、少し攻撃的なタギングルです。中々使い勝手が良かったのでぜひ読んでいただけると嬉しいです。

では型概要から。

【以下常体】

 

タギングル@お盆

Normal Sprite

性格:腕白
特性:軽業
テラスタイプ:
努力値:H252 B228 D28
実数値:170-115-125-*-96-130
技:叩き落とす 蹴た繰り 毒々 怒りの前歯

調整:
H:ぶっぱ(お盆意識2n)
HB:陽気パオジアンの氷柱落としをお盆込み確定2耐え無振りカバ(>無振りディンルー)の地震確定耐え、A162ディンルーの地震を75%耐え、特化ディンルーの地震は31.2%耐え程度
HD:サーフゴーの特化ゴールドラッシュ耐え、特化イーユイの放射を最高乱数切り耐え
S:軽業発動後、実数値173(最速106族)のスカーフまで抜き

 

もはや自分の記事ではお馴染みになってきた、叩き/蹴た繰り/前歯タギングル。これについての詳細は以下の記事などを参照。

【パルデアのエルフーン考察 その4】軽業前歯タギングル - 冷やした梅はただの梅
今回カスタマイズした点としては、①持ち物をお盆にしたこと②怒りの前歯と毒々を両立したこと、の2点。詳細は後述。

この型の主な役割は、毒々+怒りの前歯で有象無象に削りを入れること。毒々→前歯の流れで相手のHPを合計65.6%ほど削ることができる。相手を削ることにとにかく特化しているため、「アグロタギング」と勝手に呼んでいる。

このポケモンは有利対面こそ少ないが、環境から攻撃的な地面/エスパータイプが減ったことにより、不利も取りにくい。そのため、タイマンで相手を倒し切るのではなく、広い相手に削りを入れて後続の圏内に押し込む、という構成にした。

また、先発に来やすいパオジアン/ディンルーに対しては、動かし方を明確化し有利に進められるようにしている。実際、自分の構築では多くのパオジアンをこのタギングルで処理してきた実績がある。ディンルーに対しても、このポケモンで大きく削って裏で処理するというルートを確立できるようになった。

以上より、先発に出して相手を大きく削り、後続を有利に展開できるような構成となっている。
ちなみに、今まで使ってきたタギングルの中で一番エルフーンに使用感が近い*1。そういった意味でも、パルデアエルフーン考察として成功なのではと思っている。

型の詳細については、以降の各項目にて紹介する。

 

特性

パオジアンに対面打ち勝つ&ディンルーに毒々を入れるために軽業の採用。アイテムを消費するとSが2倍になる。交代すると効果が消える。

四凶が全員悪タイプという事もあり悪戯心が簡単に無効化されてしまうので、現環境では軽業>悪戯心だと考えている。

今回はお盆を食べることによって特性を発動させる。

軽業を採用の一番のメリットとして、耐久振りとS振りを事実上両立できるという点がある。
タギングルは素の耐久が低く、H振りだけでは攻撃技+先制技で落とされてしまう。
耐久にぶっぱすると、Sが足りないため上から2回殴られて倒されてしまう。
しかし、軽業ならば耐久ぶっぱを維持しながら相手の上を取ることができ、行動回数を稼ぐことができる。
ちなみに、軽業発動後はカミやツツミを余裕で抜き去り、1加速した最速クエスパトラより速い程度になる。

以上より、軽業にすることで圧倒的な数値を実現できる。

 

持ち物

今までは風船を推してきたが、今回はお盆での採用。

理由として、環境から攻撃的な地面技持ちがかなり減ったことが挙げられる。
パラドックス環境までは、ガブリアスや地面テラスセグレイブといった、攻撃的な地面タイプが環境に多く、風船なしでは行動回数を稼ぐことが難しかった。
しかし、四凶解禁後は地面枠がディンルーに置き換わった*2。ここで着目したいのが、ディンルーのメジャーな型は耐久に振ったステロ撒きであるということ。
ディンルーの無振り地震であれば、HBタギングルは耐えることができる。そのため、風船自体が不要となった。実際、これまでタギングルがディンルーの地震を耐えられなかったことは数えるほどしかなかった。

以上より、風船である必要がなくなったので、純粋に耐久数値を底上げできるお盆の実を採用してみることに。
タギングルの耐久であればお盆は比較的簡単に発動するので、特性発動も容易。

また、お盆採用の大きなメリットとして、陽気パオジアンの氷柱落としを2耐えできるようになった。これにより、氷柱怯みをケアできるほか、襷パオの氷柱→不意の流れも警戒する必要がなくなった。

 

調整/テラスタイプ

軽業があればSは無振りで足りているので、ほぼHBぶっぱ。

HPは総合耐久意識&お盆発動のために2nとするためHぶっぱ

D方面はサーフゴーへの行動保証が最低限欲しかったので、特化ゴールドラッシュ耐えとなるD28振り

対パオジアンを意識して、残りはBに振り切り(B228振り)。

 

テラスタイプ推奨。ちなみにほぼ切ることはない()
だが、叩き落とすでH振りサーフゴーをそこそこの乱数2発で倒せるようになるのが一応偉い。

 

以上より、調整は以下に決まった。

性格:腕白
テラスタイプ:
努力値:H252 B228 D28
実数値:170-115-125-*-96-130

ちなみに、Sラインについては最近早いサフゴが増えてきたので、準速サフゴ抜き(実数値137)くらいまで上げたさある。しかし、そうすると耐久がかなり不足するので悩み中...。

 

  • 叩き落とす
    持ち物を落とせる便利技。これが無いとサフゴで詰む()
    アイテムを落とすことで、相手の弱体化は勿論のこと、型判別にも繋がるのが偉い。

 

  • 蹴た繰り
    呼ぶ悪タイプ用の打点。というか、対パオジアンでめちゃくちゃ使うのでほぼ必須級。襷でも蹴た繰り→上から軽業蹴た繰りで落とせるのが偉い。
    叩き/蹴た繰りではフェアリーには両方半減されるが、毒タイプのタギングルにフェアリータイプは投げられないのが地味に偉い。

 

  • 怒りの前歯
    削り技その1。ゴースト以外の有象無象に刺さる。
    ありとあらゆるポケモンに50%削りを入れられるのが偉い。が、欠点としてお盆持ちがほとんどであるディンルーには効果が薄かったり、チオンジェンのようなタイプの受けポケモンには50%削ったところで残飯宿木でモリモリ回復されたりと分が悪い。
    そこを後述の毒々と併せてカバーする

 

  • 毒々
    削り技その2。できればこちらを優先する。
    前歯と違い即効性は低いが、ターンを稼ぐことでその効果を発揮する。その性質上、チオンジェンのような前歯が苦手とするタイプのポケモンに強く刺さる。
    また、お盆持ちに対しても前歯より有効。
    だが、一番の強みは前歯と毒の二つを合わせた時にある。
    毒々→前歯と打つと、なんと2ターンで相手のHPの約65.6%を削ることができる。勿論、さらにターンを稼げばさらに削りが入る。
    これにより、簡単に後続圏内に押し込むことができるので攻撃的な対面構築と相性がいい

 

動かし方

基本的に先発出し。
特に、パオジアンディンルーには動かし方を確立しているので積極的に出す。
ただし、イダイナキバのような攻撃的な地面タイプや、高火力特殊アタッカー(イーユイ、ドクガ)などが見えた時は腐りがちなためお留守番。
基本は前歯で削ったり、叩きでアイテム落としたり。2回の行動でどこまでアドを取れるかを考えて行動すること。

 

パオジアン、ディンルーへの動かし方は以下。

  • VSパオジアン

     陽気ならお盆込み氷柱2耐え。当然氷柱→不意も耐えるので、蹴た繰り→軽業蹴た繰りでいい。
     怯んだ場合は、次ターン軽業蹴た繰り→不意読み毒々。礫はケア不能、運負け主張してどうぞ() とはいえ、怯みに対してもケアが効くのはかなり大きい。
    珠、鉢巻など
     特化鉢巻氷柱は最高乱数切り耐え。返しの蹴た繰りで確定。
     怯んだ場合、軽業が相手から基本考慮されないので上から蹴た繰りでいい。氷柱で怯んだ後の礫/不意は運負け(ry

 

  • VSディンルー
    無振り地震は確定耐え。A振りでも特化レベルでなければそこそこの確率で耐える。
    基本は毒々前歯。後続に身代わり持ちがいるとさらに盤石。
    ちなみに、地震のダメージである程度相手の型を予測できる。
    黄色ゲージの場合はほぼ無振り。耐久振りのステロ型などが予測できる。
    で耐えた場合は火力にある程度振った型。チョッキや弱保などが予測できる。
    死んだ場合、相手はA特化 or 火力強化アイテム。鉢巻やADチョッキが考えられる。
    こんな感じで、倒しにくい耐久型には毒+前歯がきちんと入り、倒された場合は相手の耐久が低い型だと判別することができる。削りを入れつつ、情報アドバンテージを活かせるように構築を組むのが大事*3

 

使用感

使用感としては、マジで毒みがイバンエルフーンに近い。つまりはかなり使いやすい。

+前歯の削りにより、撃的な対面構築のパーツとして組み込めるようになったのが非常に大きい。対面でやりにくいディンルーなどに削りを入れて突破を容易にできるのは本当に優秀だと感じた。

また、一番強いと思った点は相手のパオジアンに非常に有利な点。自分の構築はパオがぶっ刺さりなので良く先発にくるが、それを全てタギングルが処理してくれた。相手からはどう見てもパオジアン側有利にしか見えないので、誘い殺しが面白いくらいに決まる

こんな感じで選出率は非常に高く、令和相棒自慢杯が終わったにも関わらず8割以上タギングルを選出している始末だった()
地味に襷ゲンガーとも相性がいいのが、タギングルゲンガーを使っている自分としては嬉しかったり。

一方で弱点もいくらかあった。
まず、風船→お盆に変更したことによる対地面の不安定感。仕方ない部分ではあるが、対ディンルーの動き方が博打寄りになるのはやはり気持ちが悪い。もっとも、お盆のメリットも相応にあったが。
あと、速いサフゴに弱い点。特にSに振った眼鏡サフゴには好き放題されてしまった。また、地味な欠点として、こいつで叩き落としてしまうと後続のマスカの叩きの火力が下がるという弊害があった。そのため、どちらに叩かせるかという謎のお見合いが発生するよくわからん状態になった() まあ、この辺はプレイングでどうにかできる範囲ではあるが...

以上より、パオジアン/ディンルーが流行っている今の環境ではかなり強い型です。
気になったらぜひ使ってみてください。

 

あとがき

ここまで閲覧いただき、ありがとうございました。お盆毒前歯アグロタギングル、いかがだったでしょうか。

前回とは打って変わって、削りに特化したかなり攻撃的な型となっています。
そのため、攻撃的な構築に組み込めるというタギングルの新しいスタイルを開拓できて良かったなと思っています。

今回の考察が新たな型開発のアイデアになったり、誰かの参考になれば幸いです。

何かありましたらコメントやtwitter(@elfugenger_poke)までお願いします。

それで今回はこの辺で失礼します。

 

 

 

 

おにまい、ハマりすぎてアニメのみならずpixivで原作4周くらい読んだし、とうとう電子で商用版購入までしてしまった...。私の性癖、どうなっちゃうの......???

*1:エルフーンに使用感が近い、と言っても勿論普通の宿みがエルフーンなどではない。というか、変態型エルフニストの私がそんなエルフーンと比較すると思いますか?
今回使用感が近いといったのは、USM時代の最高傑作である毒みがイバンエルフーン。多くの相手に対して毒+我武者羅による強力な削りが行え、不利対面が極端に少ない、という点が非常に類似していると感じた。

*2:勿論、イダイナキバなど攻撃的な地面タイプはまだまだ存在するが、レギュAのガブやレギュBのセグレと比較すると数は多くない。ほとんどの構築にいる地面タイプはディンルーであり、そいつに対して選出できるなら問題ないと判断した。

*3:筆者は身代わり新緑マスカーニャ、飛行テラバカイリューと組ませた。毒+前歯まで入ったなら飛行テラバカイリューで蹴散らし、毒のみならマスカの身代わりで粘って新緑トリフラを当てられるようにする等、構築段階で動き方を決めている。